腰が冷える原因には骨盤の歪みも関係しているかも！？改善策は？ 2023年6月8日

人間の身体は冷えに弱く、冷え性が原因でさまざまな症状を引き起こします。気温が高く上半身は汗をかいているのに腰が冷えてつらい方や、腰回りの冷えがひどく、腰痛の症状がある方は、骨盤の歪みが原因で冷えの症状が出ているのかもしれません。

この記事では、腰の冷えと骨盤の関係や改善策についてご紹介します。

腰が冷える原因｜骨盤との関係は？

身体の冷えは、気温の低い環境にいると起こりやすいですが、夏場のように気温が高い時期でも身体の一部だけに冷えが起こることもあります。特に、腰の冷えに悩んでいる方は多く、冷えが原因で痛みまで出る方もいるのです。

まずは、骨盤と絡めて腰が冷える原因をご紹介します。

腰が冷えるのはなぜ？

上半身に冷えは感じていないにも関わらず、腰まわりから下半身が冷える人は、生活習慣が問題になっているかもしれません。

冷えにつながる生活習慣では、一例として、ストレスを発散できずに溜め込んでしまっている場合や、甘いものが好きで過剰に食べる方などがあげられます。

また、デスクワークをしている人の中で、運動習慣がなく筋肉量が少ない人は、腰まわりが冷えやすい傾向にあります。身体の熱は筋肉の運動によって生み出されますが、筋肉量が少ないと生み出される熱も必然的に少なくなり身体が冷えてしまうのです。冷房の効いた部屋に長時間滞在している場合も、腰に冷えが出やすいといえます。

そのほか、湯船に浸かる習慣がなく、いつもシャワーで済ませていたり、寝ているときに布団をかけずに寝ていたり、冷たいものを頻繁に口にしているなども腰が冷える原因です。

ご自身の生活習慣の中で、当てはまる原因がないか振り返ってみましょう。

骨盤の歪みも腰の冷えにつながる

腰まわりの冷えは、生活習慣だけでなく、骨盤の歪みも大きく関係しています。骨盤に歪みがあると、太ももの付け根にある鼠径（そけい）リンパ節に集まるリンパ管や血管が圧迫され、リンパの流れが悪くなるほか、血液の流れも悪くなるため腰回りが冷えてしまいます。

骨盤は、足に行く血管と心臓に向かう血管の通り道です。血流が悪くなれば、筋肉にも血液が十分に行き届きません。その結果、筋肉が緊張し、コリや張りを引き起こし腰痛症状につながるのです。

特に、女性の場合は骨盤内に膀胱や腸以外にも子宮や膣など大切な臓器があります。骨盤が歪むと、これらの臓器の働きも弱まり、血液や水分の循環にも支障が出てしまいます。全身の血行に支障が出ると、身体の末端まで温まらず、むくみの原因にもなるのです。

自分でできる腰の冷え対策

ご自身の生活習慣や姿勢を見つめ直し、腰の冷えに対して適切な対策を行うことで、つらい冷えを改善できるきっかけになります。

骨盤の歪みを改善する

腰が冷える原因のひとつが骨盤の歪みです。骨盤の歪みは、ストレッチの習慣化で緩和できる場合もあります。気軽に取り入れられるストレッチをぜひ試してみましょう。

骨盤の左右の傾きを整えるストレッチ

骨盤の左右に傾きが生じている場合は、腰方形筋が左右アンバランスになっていることが考えられます。この症状には、身体の側面を伸ばすストレッチが効果的です。

【手順】

ストレッチをより効果的にする場合や、自分で身体の側面を伸ばせない場合は、整体師などの身体の仕組みを理解した人にサポートしてもらいながらストレッチを行いましょう。

骨盤の開きを改善するストレッチ

骨盤の開きは、股関節が外側へ開いている状態を指します。複雑な股関節の動き（回旋運動）に関与している筋肉である梨状筋の筋力が低下することで引き起こる症状です。仰向けになったときに自然とつま先が外側に向いている方は、骨盤が開いているといえます。

【手順】

骨盤のねじれを改善する

足を組む癖がある方や、スカートがいつの間にか回っている方は、骨盤がねじれている可能性が高いです。脇腹部分にある筋肉である腹斜筋が左右アンバランスになることで捻じれの症状が出ます。

骨盤のねじれを改善するには、ラジオ体操の「身体をねじる運動」がもっとも簡単にできる方法です。

腕を軽く振りながら身体を左右にひねったり、腕を斜め上に振りながら螺旋状に身体をひねったりする動きを取り入れてみましょう。 

骨盤内の深層筋を動かす

骨盤の歪みからくる冷えには、骨盤内の深層筋（しんそうきん）を動かすストレッチが効果的です。深層筋を動かすことで、骨盤内にある内臓への血流が促せます。汗をかきにくい方や、基礎代謝が悪いと感じている方に効果的です。

【手順】

ストレッチを継続しても、なかなか腰の冷えが改善しないという場合は、専門家を頼るのもひとつの選択肢です。くまのみ整骨院には経験豊富なスタッフはもちろん、スポーツ経験者の トレーナーも在籍しているので 、ご自身にあったストレッチ方法を提案してもらえます。

身体の状態をしっかりとチェックしたうえで施術を行うため、症状を緩和させる効果が期待できます。

服装で腰を冷やさないよう調節する

気温の低い季節や冷房で冷やされた室内で腰が冷えてしまうと、人間は身体を守るために血管を縮め、血流を減らして内蔵へ集約しようとします。そうすると、筋肉に本来行くはずであった血液の量が低下するため、筋肉が固まってしまうのです。

気温の低い季節に外出するときや、冷房の効いた部屋に長時間いるときは、腰を冷やさないように、服装を工夫してみましょう。

股上の深いボトムスや腰回りの重ね着、素足やストッキングではなく靴下の重ねばき、腰回りを直接温める腹巻の活用など、物理的に冷やさない対策は非常に有効な手段です。

食事で冷え対策を行う

普段食べる食事からでも、冷え対策は行なえます。鶏肉、イワシ、カツオ、エビ、カブ、ニラ、カボチャ、ショウガ、ニンニク、ネギなどは、身体を温める食べ物です。逆に、あさりやゴボウ、大根などは、身体の熱を冷ます食べ物なので控えるようにしましょう。

身体を温める食べ物を調理するときは、スープやお鍋にして食べると、より身体が温まります。冷たい飲み物は、急激に身体を冷やすため、温かい飲み物を取り入れるように心掛けましょう。

夏野菜は、身体の熱を冷ますものが多いです。夏場でも普段冷房が効いた室内にいる場合は、できるだけ控えるのが望ましいです。

今すぐ腰の冷えをどうにかしたい！今すぐできる対処法

冷えている腰を今すぐに温めたい場合は、カイロを使うのが効果的です。腰に貼る専用のカイロも販売されているので、上手に活用してみましょう。

また、毎日の習慣として、湯船に浸かって身体の芯からじっくりと温めることも大切です。38度～40度の熱すぎないお湯にゆっくり入る習慣をつけましょう。

血行促進効果のある入浴剤を活用すると、血管が拡張しやすくなり、身体も温まるといわれています。

まとめ

腰の冷えには、さまざまな原因がありますが、骨盤の歪みからきていることが多いです。骨盤の歪みは、継続したストレッチを行うことで改善される場合もありますが、正しいストレッチを行うのは、なかなか難しいことでもあります。

骨盤がなぜ歪んでいるのか、原因を探り改善に向けた生活習慣の見直しも必須です。腰の冷えにお悩みの方、より的確な改善策をお探しの方は、ぜひ一度くまのみ整骨院ご相談ください。