鍼で体質改善はできる？必要な期間や改善が期待できる症状を紹介 2024年4月11日

「鍼は体質改善に効果があるの？」と気になっている方は多いのではないでしょうか。鍼で不調を改善したいと考えていても、本当に効果が得られるのか疑問に思う方もいるでしょう。今回は、鍼で体質改善ができる理由やメカニズム、改善が期待できる症状についても紹介します。

鍼を受けると体質改善が期待できるって本当？

鍼を受けるとさまざまな体質の改善が期待できます。鍼には筋肉の緊張を和らげる作用や、ホルモンバランスを整える効果があるといわれているためです。

代謝が上がりホルモンバランスが整うと、イライラからの過食や、むくみも改善されやすくなり、太りにくい体質に近づけることが可能です。

また、全身の血液の流れを促す作用もあるため、血行が良くなり、肩こりや腰痛、冷え性などの症状を緩和でき、疲れにくい体質にもなれるでしょう。

鍼があらゆる体質の改善を促す理由として、日本鍼灸師会は人の身体に備わる「自然治癒力」や「免疫力」の影響を提唱しています。

外部から刺激やウイルスなどの攻撃を受けると、体内ではさまざまな反応が起こります。例えば、血が流れるような傷を負ったのなら、傷口からの感染を防ぐために白血球が集まり、血小板が血液の流出を止めるために破れた血管に付着し、止血するなどの反応です。

鍼はこのような身体の機能を利用して、皮膚や筋肉にあえて小さな傷をつくり、身体症状を緩和させます。 

ただし、鍼の有効性を証明するための臨床試験の質と量が不十分なため、現在はエビデンスの集積が求められている段階です。

そのため、確実に体質改善ができるとは言い切れません。鍼の効果には、年齢や病歴による個人差もあると理解しておきましょう。しかしながら、医学的に妥当であると認められているため、条件はあるものの、健康保険が適用される改善療法でもあります。

出典：「鍼灸の基礎知識」（公益社団法人 日本鍼灸師会）

鍼とはどのような施術？

ここからは、鍼の特徴やメカニズムについて解説します。

鍼とは

鍼とは東洋医学・漢方医学の一分野です。心と身体全体のバランスを整え、本来備わっている自然治癒能力を高めるために行います。

鍼の施術方法は、身体の361か所にあるとされる経穴（ツボ）に、｢鍼（はり）｣を使って刺激を与えることです。

鍼の素材にはステンレス、または銀製の素材が使われています。鍼先は0.1㎜～0.3㎜と髪の毛とほぼ同じくらいの太さであるため、痛みを感じる方は少ない傾向にあります。

また、症状や目的別に鍼にはさまざまな種類があるのも特徴です。日本で使用されている鍼の種類には、毫鍼（ごうしん）・鍉鍼（ていしん）・接触鍼・小児鍼・皮内鍼（ひないしん）・粒鍼（りゅうしん）・灸頭鍼（きゅうとうしん）・電気鍼などがあります。鍼の形状もそれぞれ違い、通常、鍼と呼ばれているのは毫鍼です。

また、顔のシワやたるみにアプローチする美容に特化した美容鍼や、テニス肘や肉離れなどのスポーツ障害に対応したスポーツ鍼を得意とするクリニックもあり、鍼はさまざまな分野で活用されています。

鍼のメカニズム

鍼のメカニズムは下記の通りです。

1.鍼を身体に刺して、細胞組織や筋肉に小さな傷をつける

2.自然治癒力により修復しようとして、傷がついた箇所に血液が集まる

3.不要なものを排除して必要な酸素や栄養を補給し、代謝が促される

4.副交感神経が優位になり、脳や身体がリラックス状態になる

鍼を刺すと「異物が入ってきた」と身体が反応します。すると血行の促進・脳内の鎮痛物質の放射などが起こり、肩こりや腰痛、頭痛が改善されるのです。

乱れていた自律神経のバランスも整うため、新陳代謝が促されます。新陳代謝が上がると健康な肌が保たれる、疲労が改善するなど多くのメリットがあります。 

鍼による体質改善に必要な期間

鍼による体質改善の効果を得るためには、3か月から6か月程度の期間が必要です。ただし症状や施術の頻度、体質などにより異なります。

人によっては鍼を打った直後に効果を感じたり、数日から1か月程度で効果を得られたりする場合もあります。

いずれにせよ、自分の症状やペースに合わせて継続的に施術を受けるのが大切です。施術頻度は症状により異なりますが、迷う場合は1週間に1回のペースで受けましょう。

鍼は自然治癒力を活かす施術であるため、回数が多ければ良いわけではありません。

また、体質改善の効果を継続させるためには、日々の習慣を見直すことも重要です。食生活や睡眠の習慣を整える、身体の血流量を増やすために運動習慣をつけるなど、健康的な生活を心がけましょう。

鍼で改善が期待できる症状

ここでは、鍼で改善が期待できる症状を紹介します。

肩こりや腰痛

肩こりや腰痛は鍼で改善が期待できる最たる例です。肩こりや腰痛は、血行が悪くなると発症します。主に身体の冷えや生活習慣、筋肉の緊張などが原因です。

鍼は凝り固まった筋肉をほぐし、全身の血液の循環を促すはたらきがあります。これらの効果により肩こりや腰痛の症状を緩和できるのです。

また鍼の効果について、PCやスマートフォンなどを扱うVDT作業者61名を対象にした研究があります。

この研究では、週1回の間隔で計4回の施術を行うと、被験者全員の首・肩のコリに改善がみられたと報告されました。 

出典：「VDT作業者に対する鍼治療効果（１）」（全日本鍼灸学会雑誌）

眼精疲労

眼精疲労も鍼での改善が期待できます。眼精疲労は、スマートフォンの長時間利用やPCでの入力作業やチェック作業のVDT作業により、目のピントを調節する「毛様体筋」の疲労・緊張が原因のひとつと考えられています。

鍼は筋肉を柔らかくほぐします。細い鍼は眼精疲労の原因である毛様体筋にもアプローチでき、改善につながるのです。

眼精疲労は、主に目がかすむ、充血する、目の奥が痛い、ショボショボするなどの症状が特徴です。悪化すると頭痛や肩こり、めまいなどの症状が現れる場合もあります。

自律神経失調症

鍼は過緊張状態に陥っている自律神経のはたらきを整えられるため、自律神経失調症の緩和が期待できます。

背中や手足に鍼で刺激を与えると、交感神経と副交感神経のはたらきを適正なバランスに保てます。

施術を複数回繰り返すと自律神経のバランスが徐々に整い、血流状態も改善するため症状が緩和されるのです。

自律神経失調症は、内臓機能を調整する自律神経のバランスが乱れた際に引き起こされる症状です。主に疲労やストレスなどが原因で発症します。

検査で身体に異常が見つからないにもかかわらず、動悸、発汗、めまい、頭痛、食欲不振、全身倦怠感などを発症するのが特徴です。

鍼で体質改善したい方はくまのみ整骨院に相談

鍼で体質改善したいと考えている方はくまのみ整骨院へご相談ください。肩こりや腰痛などの症状をはじめ、一人ひとりの身体の状態に合わせた無理のない施術を行っています。

初めての鍼で恐怖や不安を感じている方でも、安心して受けられるような環境が整っています。滅菌を施した使い捨ての鍼を使用しているため、衛生面が気になる方でも安心して受けていただくことが可能です。

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まとめ

鍼は、人間の身体に備わっている自然治癒能力を高めるために行う施術です。血液の循環を促したり、筋肉の緊張を和らげたりするはたらきがあります。

鍼を受けると、肩こりや腰痛、冷え性などの症状を緩和できます。ただし鍼で体質改善の効果を得るためには、食生活や睡眠の質を意識することも大切です。

くまのみ整骨院では、施術メニューが豊富なため幅広い症状に対応できます。鍼施術を検討している方は、ぜひお問い合わせください。

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