不眠は鍼施術で緩和できる？不眠の原因や日常での不眠対策も解説 2024年12月27日

眠りたいのに眠れない、そんなつらい不眠に悩んでいませんか？眠れない状態が続くと身体の不調を招きやすいため、鍼施術で早めの改善を目指しましょう。今回は、不眠を引き起こす原因を解説しながら、鍼施術に期待できる効果を紹介します。家庭で取り組める不眠のセルフケア対策も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

不眠の主な原因 

不眠とは、眠れない状態が長く続くことをいいます。不眠には下記の4つのタイプがあり、人によってはいくつかの症状が複合して出ることもあります。

・入眠障害タイプ：なかなか眠れない

・中途覚醒タイプ：夜中に突然目が覚め、眠れなくなる

・早期覚醒タイプ：朝早くから目が覚める

・熟眠感欠如タイプ：睡眠時間は十分でも、朝起きたときにぐっすり眠った気がしない

睡眠は、日中の疲労を回復させる重要な生活習慣です。人間の身体は夜になると自然に眠くなりますが、なんらかの理由で睡眠と覚醒のバランスが乱れると、不眠が引き起こされます。

不眠を引き起こす原因は、大きく5つに分けられます。それぞれを詳しくみていきましょう。

心理的要因

不眠を引き起こす原因でまずあげられるのが、心理的要因です。心理的要因とはストレスや心配事、不安などの精神的な要因を差します。

心理的要因による不眠は、心に圧迫感を与えている問題が解決すれば状況が改善されるのが一般的です。

例）

・家族の死

・仕事の問題

・人間関係のトラブル

・環境の変化

・眠れない不安　など

生理学的要因

生理学的要因とは、睡眠に影響を与える生活習慣や環境に関連する要因です。些細なライフスタイルの変化でも体内リズムを乱し、不眠を招くことがあるため、眠りやすい環境つくりが求められます。

例）

・不規則な生活

・交代勤務による昼夜逆転

・海外出張による時差ボケ

・寝具が合わない

・寝室が明るすぎる

・騒音　など

身体的要因

痛みやかゆみ、息苦しさなどの身体的な要因で、寝つきが悪くなることもあります。身体的要因による不眠は、原因となる病気や症状を治療すれば、眠れない状況も改善される可能性があります。まずは、かかりつけの医師に相談してみましょう。

例）

・外傷

・関節リウマチ

・腎臓病

・心臓病

・湿疹

・蕁麻疹（じんましん）

・せき

・発作　など

精神医学的要因

精神疾患が原因で、不眠を招くケースもあります。精神疾患の多くは、不眠症状をともないます。眠れないだけでなく憂うつな気分や気力がでない状態が続く場合は、専門医による治療が必要です。

例）

・うつ病

・神経症

・総合失調症

・アルコール依存症　など

薬理学的要因

日常的に服用する薬の副作用や、嗜好品に含まれるカフェイン・ニコチンなどの影響で不眠が引き起こされることもあります。常用しているものに眠りを妨げる成分が含まれていないか、確認してください。

例）

・抗がん剤

・降圧剤

・ステロイド薬

・気管支拡張剤

・飲酒

・コーヒー

・栄養ドリンク

・喫煙　など

不眠は鍼施術で改善できる？ 

不眠の改善には処方薬を使うほか、鍼施術も有効です。鍼とは東洋医学のひとつで、さまざまな場所に点在するツボを細い鍼で刺激して、身体のバランスを整えます。

ここからは、鍼の施術に期待できる効果をみていきましょう。

血行が良くなる

鍼施術には、血行を促す効果が期待できます。血の巡りが良くなると緊張した身体がほどよくほぐれ、眠りにつきやすくなるでしょう。また、鍼の刺激によって血行が良くなると全身に酸素や栄養が行き届き、身体を健康な状態に導きます。

リラックス効果がある

鍼には自律神経を調節するはたらきがあり、副交感神経を活性化させて心身のリラックスを促す効果が期待できます。心身がリラックスすると寝つきが良くなり、深い睡眠が取れるようになります。

ホルモンバランスが整う

鍼施術には、ホルモンバランスを整えるはたらきが期待できます。眠りを妨げるストレスホルモンの分泌を抑え、メラトニンをはじめとする睡眠を促すホルモンの分泌を助けて、眠れないつらい状態をやわらげます。

日常生活で行える不眠への対策 

重篤な睡眠障害の場合は病院での治療が必要ですが、軽度な不眠なら下記のセルフケアで対処できます。

・生活習慣を改善する

・規則正しい食生活を送る

・定期的に運動する

・就寝2～3時間前に入浴する

・寝室の環境を整える

5つの対策を詳しくみていきましょう。

生活習慣を改善する

不眠の悩みを抱えているときは、生活習慣を見直す必要があります。起床時間と就寝時間を決めて、十分な睡眠時間を確保しましょう。毎日決まった時間に起床・就寝することで体内時計が整い、スムーズに睡眠が取れるようになります。

朝起きたときに、太陽の光を浴びるのもおすすめです。日光を浴びると、体内時計が整いやすくなります。

規則正しい食生活を送る

不眠対策には、規則正しい食生活を心がけることも大切です。決まった時間に食事を摂るよう心がけると身体のリズムが整い、睡眠にも良い影響を与えます。

また、朝食を抜くと日中の活動量が低下して寝つきが悪くなるため、1日3食しっかり摂りましょう。就寝前の食事は眠りを妨げるので、夕食は遅くとも就寝2時間前に済ませてください。

定期的に運動する

質の良い睡眠がとれるよう、定期的な運動を生活習慣に取り入れましょう。運動の習慣を取り入れることで、寝つきが良くなり深い睡眠が得られます。

不眠対策には、ウォーキングや散歩などの無理なく取り組める有酸素運動がおすすめです。激しい運動は交感神経を活性化させて眠りを浅くする可能性があるため、30分程度の軽めの運動を心がけてください。

就寝2～3時間前に入浴する

寝つきを良くするためには、就寝の2～3時間前に入浴するのが効果的です。その時間に入浴すると寝る時間帯に身体の深部体温が低下し、寝つきやすくなります。熱すぎるお湯につかると逆に眠りにくくなるので、38～40度程度のぬるま湯に10～15分ほどつかりましょう。

寝室の環境を整える

しっかり眠れるように、寝室の環境も見直すことも大切です。暑すぎる部屋や寒すぎる部屋、明るすぎる部屋では心地良く眠れません。枕は高すぎないか、マットレスは適度な硬さかもチェックして、自分自身がリラックスできる眠りやすい環境をつくりましょう。

不眠でお悩みの方はくまのみ整骨院へご相談ください

くまのみ整骨院では、マッサージや整体とともに鍼施術に対応しています。痛みに配慮した施術を心がけていますので、鍼が初めての方にもおすすめです。

また、くまのみ整骨院ではまずカウンセリングを実施し、お客さまの悩みに寄り添いながら、無理のない施術を提案いたします。不眠や肩こり、腰痛などの身体の悩みは、どうぞお気軽にご相談ください。

まとめ

不眠を引き起こす原因にはストレスから病気まで、さまざまなものがあげられます。鍼施術はツボを刺激して血行を促進し、身体の調子を良い状態に整えていくため、不眠の悩みをやわらげるのに効果的です。鍼施術は鍼灸院のほか、整骨院でもメニューに取り入れています。眠れないと悩んだら、まずは身近な整骨院に相談しましょう。

※は鍼メニューがございません