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膝の痛みは鍼で改善できる?鍼施術のメリット・デメリットも解説

膝の痛みは鍼で改善できる?鍼施術のメリット・デメリットも解説

膝の痛みが進行すると、立ち上がることや歩くことが億劫になり、日常生活にも大きな支障をきたすことがあります。特に、中高年の方々にとっては、膝の痛みが生活の質に深刻な影響を与えることが少なくありません。

そんな状況で注目されるのが、鍼施術です。実際に鍼施術は膝の痛みにどのような効果が期待できるのでしょうか。

今回は、鍼施術が膝の痛みの軽減にどのように役立つのか、メリット・デメリットとあわせて詳しく解説します。

そもそも膝の痛みの原因は?

膝の痛みの原因となる代表的な疾患は、次の3種類です

変形性膝関節症

変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)は、膝の軟骨がすり減り、その破片が滑膜(関節を包む組織)に付着することで炎症を引き起こし、痛みが生じる疾患です。立ち上がるときや歩き出す際に、膝に痛みが出るのが特徴です。

主に高齢の女性に発症しやすい傾向があります。また、肥満の方や膝関節に負荷のかかりやすい動きをすることが多い方は、変形性膝関節症になるリスクが高いとされています。

放置すると、膝の可動域が制限されることがあるため、早期に対処することが大切です。

膝蓋軟骨軟化症

膝蓋軟骨軟化症(しつがいなんこつなんかしょう)は、膝蓋骨(膝のお皿)の裏側にある軟骨が柔らかくなってしまう疾患です。膝を曲げたり伸ばしたりすると、膝蓋骨周辺に痛みを感じることがあります。

膝蓋軟骨軟化症は、特に20代前後で発症することが多いとされています。

また、ジョギングなどの運動を普段から行っている方は、膝蓋軟骨軟化症のリスクが高いとされています。

走ったり、階段の昇り降りをしたりすると症状が悪化することがあるため、負担を軽減することが大切です。さらに、長時間座っている場合にも痛みが増すことがあるので、こまめに立ち上がるなどして姿勢を変えることが推奨されます。

半月板損傷

半月板損傷とは、半月板(太ももの骨と脛の骨の間にある線維軟骨)に衝撃が加わり、その組織が損傷している状態のことです。

通常、半月板は膝を安定させる役割を果たしており、ある程度の衝撃であれば半月板で受け止めることができます。しかし、大きな衝撃を受けると、半月板だけでは受け止めきれず、損傷が生じてしまうのです。

半月板損傷は、主に激しいスポーツをしている際に、体重がかかった状態で膝を捻るなど、急激に強い負荷がかかることで発症します。

また、中高年の方の場合、加齢により半月板が劣化し、日常生活上の動作でも損傷を引き起こすことがあるため、適切な予防策を講じることが求められます。

鍼で膝の痛みは軽減できる?

中高年の方で膝の痛みが生じる場合、変形性膝関節症が原因となっていることが多い傾向にあります。

ここでは、鍼施術がどのようにして変形性膝関節症による膝の痛みの軽減に役立つのか、そのメカニズムについて紹介します。

鍼に期待できる効果

鍼により、膝の痛みを緩和したり、可動域を広げたりできることが期待できます。

変形性膝関節症の基本的な治療法は、運動療法です。適度な運動をすることで、膝周辺の筋肉が強化され、膝関節の安定性が高められます。

膝に痛みを感じると、多くの方が膝を動かさなくなりがちです。膝を動かすと痛みが強く感じられるため、無理もありません。しかし、運動を控えると、膝の可動域がますます制限されてしまいます。

その結果、膝の状態が悪化してしまうという悪循環に陥る方も少なくありません。運動ができず、日常生活さえも苦痛に感じてしまう場合もあります。

その一方で、鍼によって変形性膝関節症の痛みが軽減されると、無理なく日常生活を送ることが可能となります。膝を動かすことに対するためらいが減り、膝の可動域も少しずつ広がるでしょう。これにより、運動療法にも積極的に取り組むことができ、さらなる改善が期待できるかもしれません。

2005年に発表された研究では、変形性膝関節症の人に鍼施術を行ったグループが、鍼を行わなかったグループよりも、膝の機能面や痛みの改善に対して高い効果を示したことが報告されています。

出典:日本東洋医学系物理療法学会誌 第 44 巻 2 号「変形性膝関節症の病態と鍼灸治療

鍼で痛みの軽減が期待できる理由 

人間の身体には自然治癒力が備わっており、軽いケガが自然に治癒するのもこの力によるものです。傷を修復するために、血液循環が促進されることがあります。

鍼は、この自然治癒力を活用する方法です。鍼を使用することで、微細な傷を意図的に作り出し、その結果として血液循環が促されます。

これにより、痛みで固くなった筋肉の緊張が緩和され、変形性膝関節症の痛みが軽減することが期待されます。

鍼でできないこと

鍼施術でできるのは、主に筋肉の緊張や痛みの緩和にとどまります。すでにすり減った軟骨を再生させたり、変形を元の形に戻したりすることはできません。

もし軟骨がすでにすり減っており、その再生を希望する場合には、再生医療が選択肢となります。例えば、「自己脂肪由来幹細胞治療」では、患者自身の身体から幹細胞を採取し、それを外部で培養した後、膝に注射する方法があります。 

膝の痛みを鍼で施術するメリット・デメリット

ここでは、膝の痛みを鍼で施術する場合のメリットとデメリットについて解説します。

鍼施術のメリット

鍼施術は薬剤を使用しないため、西洋医学の治療方法とは異なり、自然療法として、副作用や依存性のリスクを低く抑えることが期待できます。

また、鍼を刺すことに不安を感じる方もいるかもしれませんが、過度に心配する必要はありません。

使用される鍼の太さは約0.1mm~0.3mmで、一般的な注射針(約0.7~0.9mm)と比較すると非常に細く、鍼を刺す際に痛みを感じる方は少ない傾向にあります。

鍼施術のデメリット

膝の痛みには、急性のものから、徐々に痛みが現れる慢性のものまで、さまざまな症状があります。痛みの状態によっては、鍼施術を一度受けただけでは、その場で改善することがあっても、効果が一過性で終わる場合もあります。

特に慢性的な痛みを改善するためには、継続的な施術が必要となることが多いです。また、施術の回数や間隔には個人差があるため、施術スタッフと相談しながら、計画的に施術を進めることが大切です。

また、鍼施術では痛みを感じる方は少ないとされていますが、まったく痛みがないとは限りません。痛みの感じ方には個人差があり、鍼を刺した際にチクっとした痛みや重さを感じることがあります。

痛みに不安がある場合は、施術前にしっかりと相談しておきましょう。

まとめ

膝の痛みは主に変形性膝関節症、膝蓋軟骨軟化症、半月板損傷の3つが原因となります。中高年に多い変形性膝関節症では、鍼施術が血液循環を促進し、筋肉の緊張を緩和することで痛みの軽減が期待できます。

鍼は薬剤を使用しないため副作用のリスクが低い一方、軟骨の再生はできず、慢性的な痛みには継続的な施術が必要です。膝に不安を感じたら、専門家に相談して適切な対処法を検討しましょう。

くまのみ整骨院では、一人ひとりの身体の状態に合った施術を提供しています。自身でもセルフケアができるよう、生活習慣とストレッチに関するアドバイスを行っております。

また、整体やマッサージだけでなく、鍼施術も行っているため、膝の痛みが気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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