朝起きると首が痛いのは寝違えが原因！3つの対処法 2023年4月28日

朝起きたときに首が痛いと感じたことはありませんか。首が痛いと、頭が動かしにくく不便な思いをしますよね。

本記事では、朝起きたときに首が痛い主な原因である「寝違え」の症状と原因、対処法についてご紹介します。

朝起きると首が痛いのは「寝違え」が原因

朝起きて首が痛いと感じたとき、寝違えが起きている可能性が高いです。寝違えは、寝ている間に首周りの筋肉が凝り固まり、周囲の血流が滞ることで起こります。

一般に「寝違え」と呼ばれる症状は、医学的には「急性疼痛性頸部拘縮」といわれ、首や肩、背中を中心とした筋肉や靭帯の急性炎症を指します。多くの人が一度は経験のある、非常にありふれた症状であり、放置していても数時間程度で回復するものです。

朝起きたときに首を動かすと筋肉痛のような痛みがある、痛みで首が回せない、首の痛みと腕のしびれがある、特定の方向を向くときに痛みが強くなるなどが寝違えの主な症状です。

症状が重い場合は、安静にしても首や肩が痛んだり、腕がしびれたりします。長期間痛みが続く、頻繁に寝違えを起こすなどの場合は、首の骨の異常やさまざまな内臓疾患のサインとも考えられるので、医療機関の受診が必要です。

寝違えが起きる要因

寝違えが起きる主な原因は、睡眠時の姿勢や寝る環境です。そのほか、激しい運動をした、デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けたなどの寝る前の生活習慣も、寝違えを誘発する原因になります。

ここでは寝違えを引き起こしやすい、寝ているときの要因について解説します。

【睡眠環境】枕などの寝具が体に合っていない

寝違えを起こす原因のひとつとして、枕などの寝具が体に合っていないことがあげられます。

睡眠時は、体の筋肉に負担がかからない姿勢になりますが、枕が合っていないと、頭を支える首周りの筋肉に負担がかかり、血行が悪くなるのです。特に、寝ているときに首が真っ直ぐになる枕だと、首の自然な形であるS字カーブ維持できず、筋肉への大きな負担につながります。

自宅では寝違えを起こさないが、旅先では起こしやすいことがあるのも、枕が体に合っていないことが考えられます。

高さや固さなど、枕を選ぶ要素はさまざまですが、頭だけではなく、首にも負担のかからない枕選びが重要です。

また、マットレスも腰が沈み込みすぎるようであれば、体の重量を首だけで支えることになるため、首の筋肉が凝りやすくなります。

そのほか、筋肉の血行不良も寝違えを起こす要因となります。体を冷やしやすい薄い布団で寝るのは避け、パジャマもゆったりとした締め付けないサイズのものを選びましょう。

【睡眠時の姿勢】無理な姿勢が引き起こす

睡眠時の姿勢も、寝違えを起こす原因のひとつです。

通常、寝ているときは無意識に体に負担のかからない姿勢を取っています。姿勢が苦しければ寝返りをうち、首や肩などに負担がかからない姿勢へと自然に変わります。

しかし、そもそも寝ている場所が狭い、過労や泥酔状態、怪我などで寝返りをほとんど打てないなど、姿勢を変えることができない場合は、長い時間特定の筋肉だけに負担がかかり続けます。

首周りに負担がかかり続けた場合、首の靭帯や筋肉を傷めて、寝違えとして現れます。無理な姿勢で寝ないためにも、酔いを醒ましてから眠る、布団やベッドなど広い場所で眠るなど、寝返りができる状況をつくることが大切です。

朝起きると首が痛いときの対処法

早ければ数時間でおさまるとはいえ、首が動かせないことは日常生活に支障をきたし、非常に不便です。しかし、首周りは重要な神経や大きな血管も集まっているため、むやみに刺激すると症状を悪化させてしまいます。

可能な限り早く症状を改善するためにも、以下にご紹介する対処法を試してみてください。

痛みが落ち着くまで安静にする

寝違えてしまったときは、痛みのある部分を動かさずに安静にすることが重要です。

寝違えは、寝ているときに特定の筋肉だけに負荷がかかり、炎症を起こすことで発生するため、まずは、ある程度炎症がおさまるまで首を動かさずに安静にします。

安静にするときは、首にさらに負担をかけないためにも、楽な体勢が取れる枕を使うことをおすすめします。立ち上がるときも、首にタオルを巻くなど、できるだけ頭を動かさないように固定することが重要です。

このとき、マッサージやストレッチは控えましょう。寝違えは肩こりとは違って筋肉の炎症なので、かえって治りにくくなってしまうおそれがあります。

特に、痛んでいる状態で急に体を動かすと、軽度の肉離れを引き起こす可能性があります。患部を刺激しないよう注意し、安静にすることが大切です。

痛みがある患部を冷やしたり温めたりする

寝違えたときは、筋肉の炎症を抑えるため、冷やすことが重要です。湿布や氷水を入れた袋などを用いて患部をアイシングするのがおすすめです。鎮痛剤入りの湿布であれば、痛みを軽減してくれるので、より効果が期待できます。

翌日以降、ある程度腫れや痛みがおさまれば、今度はカイロや蒸しタオル、入浴などで体を温めましょう。筋肉を温めて血行を促すと、痛みも緩和されやすくなります。

ストレッチ、マッサージやツボ押しも血行促進に効果的ですが、寝違えた当日などは炎症が残っているので、必ず翌日以降に実施しましょう。

以下の記事では、寝違えにおすすめのツボをご紹介しています。ツボ押しについて詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください。

「寝違えに効くツボ4選！ツボ押しでも良くならない場合の対処法とは？ 」

整骨院や整体院に行く

寝違えは治療をしなくても、自然に治っていくことがほとんどですが、痛みが強い、首がまったく動かせないなどの場合は、病院や整骨院に相談することをおすすめします。

また、首の痛みが数日続く、頻繁に寝違えを生じる場合は、筋肉の炎症ではなく、首の頸椎や筋肉そのものに異常がある可能性があります。なかでも頸椎間板ヘルニアや頚椎症、関節リウマチは寝違えと同様の症状を引き起こすので、注意が必要です。

長引く寝違えでお困りの方は、ぜひ一度くまのみ整骨院にご相談ください。当院では、筋肉や骨格の歪みを調整することで、痛みを和らげる施術を行っています。また、寝違えを繰り返さない体作りのサポートとして、施術後には日常生活での過ごし方や運動の指導なども行っています。

まとめ

誰しもが経験のある寝違えは、日常生活に支障をきたす不便な症状です。寝違えを起こすことが多いのであれば、運動習慣や睡眠習慣など自分の睡眠状況について見直しましょう。

寝違えが長引く場合や、痛みが強い場合は、病院の受診や整骨院のご利用をご検討ください。