鍼施術に通う適度な頻度は？回数の目安を症状別に解説 2024年4月25日

鍼施術を検討しているものの、どれくらいの頻度で施術を受ければ良くなるのか分からず、鍼灸院や整骨院に通うべきかどうか悩んでいませんか。「腰痛で日常生活もままならない」「慢性的な肩こりに悩んでいる」など症状や重症度は一人ひとり異なるため、適切な頻度で施術を受ける必要があります。

今回は、鍼施術を受けるのに適した施術頻度の目安を症状別に解説します。

鍼施術に通う頻度の目安は？

鍼施術で得られる効果は個人差があるものの、一般的な施術回数の目安を知っておけば計画を立てやすくなり、不安なく続けられます。ここでは、鍼施術を受ける頻度の目安を症状別に解説します。

日常生活に支障がある場合は毎日の施術が基本

「日常生活を送るのすらままならない」「仕事に行くのが苦痛」など症状がひどい場合は、ある程度落ち着くまで毎日施術を受けるのが基本です。例えば、ぎっくり腰（急性腰痛）や急性椎間板ヘルニア、四十肩（五十肩）、つわり、寝違いなどがあげられます。

日常生活に支障が出ている場合は鍼施術を毎日受け、症状が改善してきたら2日に1回、3日に1回と少しずつ間隔を空けるのがおすすめです。緊急性が高い場合、身体への負担を減らすためにも早めの施術が重要です。

慢性的な症状の場合は週1～2回ほどが目安

慢性化している腰痛や肩こり、ストレスから起こる神経性胃炎、怪我の後遺症、膝関節症など、長く続く症状が徐々に悪化している場合、週1〜2回程度の施術が目安です。

施術後数日間は調子が良くても、仕事や家事、育児などで身体や心身に負担がかかると施術前の状態に戻ってしまうことがあります。この場合、症状が悪化する前に次の施術を受け、徐々に改善を目指していく必要があります。

例えば、施術後2〜3日で調子が良い場合は週に2回、施術後4〜5日で調子が良い場合は1週間に1回の施術がおすすめです。

生理に伴う婦人科疾患は週1回が目安

生理痛や月経不順、不妊症など女性特有の症状は生活習慣や体質が関連していることが多く、改善が見られるまでは週1回の頻度が目安です。

なお、鍼施術は生理中にも施術可能で、ホルモンバランスを整える効果が期待できます。生理痛だけでなく頭痛や肌荒れ、身体の冷えなどさまざまな症状を緩和できるのがメリットです。

健康維持の場合は月1～2回が目安

健康維持や増進を目的として鍼灸施術を受ける場合は月1〜2回程度が目安です。最近は、病気ではなくても「あまり食欲がない」「ぐっすり眠れない」など、心身の調和が崩れている半健康状態の方が増えてきています。月に1〜2回ほど鍼施術で身体がスッキリし、病気の予防に役立ちます。

また、普段からスポーツをしている方はパフォーマンス向上を目的として鍼施術を受けるケースもあります。

美容鍼は週1回が目安

美容鍼とは、美容に有効なツボに鍼を刺し、肌トラブルやむくみ、ホルモンバランスの改善を目指す施術です。美容鍼の効果が持続する期間（顔・体）は約1〜2週間程度のため、週1回の施術が目安です。

肌トラブルやむくみも、習慣や体質によって引き起こされるケースが多く見受けられます。そのため、生活習慣の見直しも含め、症状の改善が見られるまでは週1回の鍼施術がおすすめです。

【症状別】鍼施術は何回通えば良い？

鍼施術で必要な回数は症状によって個人差があり、1回で体調が良くなる場合もあれば継続することで効果を実感できる場合もあります。ここでは、症状や重症度に応じた一般的な施術回数の目安を紹介します。

ぎっくり腰・腰痛・寝違え

筋肉の問題などの整形外科的な症状は、1〜3回ほどの施術で良くなるケースがほとんどです。急性腰痛や寝違えによる激しい痛みが解決した後は1週間に1回の施術を続け、12週（3か月）程度で落ち着くことが多いでしょう。

できるだけ連続で施術を受けたほうが改善しやすいため、症状が出てすぐに2〜3日連続で受けるのがおすすめです。

四十肩・五十肩（肩関節周囲炎）

四十肩・五十肩（肩関節周囲炎）は、症状の程度によって必要な施術回数が異なります。症状が軽い場合は5回程の施術で改善されますが、重度の場合は12回以上かかるケースもあります。

四十肩・五十肩には、強い痛みが出る『急性期（炎症期）』、肩の動かしにくくなる『慢性期（凍結期）』、症状が徐々に軽減される『回復期（緩解期）』の3段階があります。

痛みの激しい時期は週2回、痛みが落ち着いてからは週1回の頻度で鍼施術を受けるのが理想です。

坐骨神経痛

坐骨神経痛の場合、原因となる筋肉・筋膜のこわばりや収縮は1回の鍼施術で改善する場合もありますが、多くの場合は複数回の施術が必要です。

施術を始めてから初期のうちは週に3〜4回、症状の改善が見られたら週に1回・2週間に1回など間隔を空けるのが一般的です。

肩こり

肩こりで悩んでいる場合、1回の鍼施術で効果を実感できる方もいれば、繰り返しの施術が必要な方もいます。一般的に、1週間に1回のペースで継続して通う方が多くなっています。

重度の肩こりは効果を実感できるまでに多くの回数がかかる場合もありますが、鍼施術で血行を改善し体の内側からアプローチすることでコリの改善が期待できます。

鍼施術で期待できる効果

鍼施術の効果は多岐にわたり、現在抱えているさまざまな身体の症状を改善可能です。ここでは、鍼施術で得られる主な効果を3つ紹介します。

血液循環を良くする

血流が悪くなると細胞のはたらきが低下し、肩こりや腰痛、筋肉痛などさまざまな不調が出やすくなります。鍼で皮膚や筋肉に目に見えない微細な傷や刺激で、血液循環を改善でき、痛みや違和感の緩和につながります。

また、鍼施術で患部に集まっている血液を健康な部分に移動させることで、関節炎や筋肉痛などの炎症を鎮める効果も期待できます。

生体機能を調整する

鍼施術には生体機能を調整する作用もあり、人間の体内器官や組織を回復します。例えば、生体機能が異常に高まり疼痛やけいれんなどが生じている場合、鍼の鎮静作用によって症状の改善が期待できます。

逆に、神経や臓器の機能低下によってしびれや運動麻痺などが起こっている場合、鍼施術の興奮作用により神経の情報伝達機能のはたらきを活発にすることが可能です。

免疫力を活性化させる

鍼施術を受けることで血行が促進されるため、免疫細胞である白血球のはたらきが活発になり、免疫力を活性化させる効果も期待できます。

白血球には、外部から侵入した細菌や病原菌と戦う役割があります。そのため、鍼施術は健康管理のサポートにもなるといえるでしょう。  

まとめ

鍼施術の適度な頻度や回数は一人ひとりの症状によって個人差があるため、鍼灸師と相談しながら決めることが大切です。

くまのみ整骨院では、腰痛や肩こりなどの不調改善から健康維持、美容鍼まで幅広い施術に対応しています。一人ひとりの身体の状態をじっくり確認したうえで無理のない施術を行っていますので、初めての方もお気軽にご相談ください。

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