このめまい、肩こりから？肩こりでめまいが起こる原因や対処法を紹介 2024年7月23日

突然の立ちくらみや、ふわふわしためまいに悩んでいませんか？頻繁に起こるめまいは、肩こりが原因で引き起こされている可能性があります。首・肩の筋肉の緊張やこわばりを解きほぐして、身体をすっきりさせましょう。今回は、肩こりがめまいを引き起こすメカニズムを解説しながら、肩こりによるめまいの対処法、セルフケアにおすすめのツボを紹介します。

肩こりでめまいが起きるのはな ぜ？

肩こりがめまいを引き起こすのは、筋肉の緊張によって血行不良が生じるからです。

肩こりになると首・肩の筋肉が緊張して、血行が滞ります。その結果、脳に十分な酸素が供給されにくくなり、内耳や脳に異常な刺激が送られてめまいが起こるとされています。

肩こりからくるめまいの特徴は、次の通りです。

・ふらつき

・ふわふわする立ちくらみ

・視野の歪み

・ふわりとした違和感

めまい以外にも、血行不良に起因する頭痛・集中力の低下・耳鳴りなどをともなうこともあります。

首や肩の筋肉が緊張してしまう原因

首・肩の筋肉が緊張して肩こりになる主な原因は、次の4つです。

・長時間、同じ姿勢をとっている

・悪い姿勢になっている

・身体が冷えている

・日頃から運動しない

それぞれを詳しくみていきましょう。

長時間同じ姿勢をとっている 

デスクワークや車の運転などで長時間同じ姿勢をとり続けると、肩まわりの筋肉が緊張して固くなります。筋肉が固くなると血行が悪くなり、痛みをともなう肩こりに発展しやすいため注意が必要です。

また、筋肉の緊張から脳へ正常な情報伝達がしにくくなるのも、めまいが起こる一因とされています。頭につながる首のまわりには多くの神経が通っており、長時間同じ姿勢をとり続けると神経にも負担がかかりがちです。

悪い姿勢になってい る

悪い姿勢の習慣化も、肩まわりの筋肉を緊張させる要因です。姿勢が乱れて猫背や前かがみになると、肩まわりの筋肉に過剰な負荷がかかります。姿勢の悪さから筋肉の緊張や血行不良が起こり、肩こりやめまいに発展しやすいので注意しましょう。

身体が冷えている 

身体が冷えると肩まわりの筋肉が緊張し、肩こりになることがあります。寒さから筋肉が固まり血行不良が起こるためです。めまいにも発展しやすいため冷えには十分な対策が必要です。

気温が低下する冬だけでなく、冷房に長時間当たる夏の季節にも注意しましょう。

日頃から運動しない 

運動しないと肩まわりの筋肉が衰えて血液が流れにくくなり、筋肉の緊張を招いて肩こりやめまいを引き起こす可能性があります。また、筋肉が衰えると姿勢を維持するだけでも負担がかかり、さらに肩こりがひどくなりがちです。

肩こりからくるめまいの対処法

肩こりに起因するめまいが起きたときは、次の方法で対処しましょう。

・適度に身体を動かす

・姿勢を見直す

・体温調節できる服を着る

・湯船につかる

・目を休める

肩こりの改善にもつながるので、毎日の生活に取り入れてください。

適度に身体を動かす 

固まった筋肉の緊張をほぐすには、毎日の生活のなかにストレッチや軽めの運動を取り入れることが大切です。適度な運動は自律神経の乱れを整える効果もあるため、なるべく階段を利用したり1駅分歩いたりして、運動量を増やしましょう。

ここからは、肩こりにおすすめのストレッチを紹介します。仕事の合間や椅子に座ったままでもできるので、リフレッシュを兼ねて取り組んでください。

肩まわし体操

肩甲骨を大きく動かし、肩・首・背中の筋肉をほぐすストレッチです。

1.椅子に骨盤を立てて座り、背筋を伸ばす

2.両手の指先を鎖骨のあたりにおく

3.ひじを大きく動かして前へ10回肩を回す

4.回す方向を変え、後ろに10回肩を回す

肩のストレッチ

肩の柔軟性を高めるストレッチです。

1.骨盤を立てて椅子に座り、背中の後ろで両手をあわせる

2.背筋を伸ばしたまま、ゆっくり呼吸しながらできる範囲で両手を上にあげる

3.1日3～4回を目安に行う

痛みがある場合は無理をせず、徐々に手を上げる範囲を広げましょう。

首のストレッチ

首のコリをほぐすストレッチです。

1.椅子に骨盤を立てて座り、両手を重ねて頭の上に置く

2.両手を使って頭を押し、ゆっくりと息を吐きながら前に倒す

3.ゆっくり息を吸いながら戻り、両手で押して頭を右に倒す

4.ゆっくり息を吸いながら戻り、両手で押して頭を左に倒す

5.2～4を5～6回繰り返す

姿勢を見直す 

日頃の姿勢も見直しましょう。猫背や前かがみ姿勢が習慣化すると、首・肩の筋肉に負担をかけるため、意識して正しい姿勢をキープしてください。

体温調節できる服を着る 

日常的に身体が冷えた状態になると筋肉が緊張するため、服で体温を守る必要があります。特に冷房の風に当たり続けると肩こりになりやすいので、服の着脱で体温調節してください。

湯船につかる 

冷えによる筋肉の緊張や肩こりが生じている場合は、湯船につかって身体を温める必要があります。全身の血行促進とともにダメージ回復の効果も期待できるため、お風呂はシャワーで済まさず、ゆっくり湯船につかりましょう。

目を休める 

眼精疲労も肩こりを引き起こすので、ホットアイマスクで目を温めたり目薬をさしたりするのもおすすめです。PC作業で長時間目を酷使する方は、次のツボ押しも試してください。

睛明（せいめい）

目頭と鼻の付け根の間にあるツボで、疲れ目のほか、かすみ目・涙目・目の充血などに有効です。指の腹を使うか、親指と人差し指で左右を同時につまんで押しましょう。

瞳子髎（どうしりょう）

目尻のやや外側にあるくぼみに位置するツボです。眼精疲労や目のかすみ・充血・目の痛み・クマをやわらげるのに効果があるとされています。

絲竹空（しちくくう）

眉尻の下、眼球が収まる眼窩のふちのくぼみにあるツボです。疲れ目や目が痙攣したとき、頭痛をやわらげるのにも効果的です。

肩こり・めまいの症状におすすめのツボ

なかには、肩こりやめまいに有効なツボもあります。めまいにお悩みなら、次の3つのツボ押しも試してください。

・合谷

・風池

・手三里

ツボ押しは指腹を使い「少し痛いけど気持ちが良い」程度の強さで行うことが大切です。ツボに対して垂直に指を置き、呼吸をしながらリラックスして押しましょう。

3～5秒かけてゆっくり指を押し込み、再び3～5秒かけてゆっくり力を抜くのがポイントです。

合谷（ごうこく ）

手の甲側、親指と人差し指の間にあるツボです。反対側の親指と人差し指ではさんで押し込みましょう。

風池（ふうち ）

後頭部、髪の生え際の凹みにあるツボです。首のコリによる頭痛をやわらげるのに効果的とされています。

手三里（てさんり ）

腕の外側、肘を曲げたときにできるシワから手に向かって指3本ほどの位置にあるツボです。首のコリや寝違えたときにも、よく効きます。

まとめ

肩こりでめまいが起きる要因として、筋肉の緊張があげられます。長時間の同一姿勢や姿勢の歪み、冷えなどが筋肉の緊張をもたらすとされているため、今回紹介した対処法を意識して過ごすようにしましょう。

肩こりに悩んでいるなら、身近な整骨院に相談するのもおすすめです。身体のプロによる、骨格や筋肉のはたらきに精通した施術で、肩の痛みや重さ、だるさがすっきりします。

くまのみ整骨院では、一人ひとりの身体に合わせた施術を行っています。細やかなヒアリングでめまいの原因を探り、無理のない施術でアプローチしていくため、自力での対処が難しい方にもおすすめです。

ストレッチも含めてご自宅で行うセルフケアの指導にも対応していますので、肩こりからくるめまいにお困りの方はどうぞお気軽にご相談ください。