鍼施術は冷え性を改善できる？冷え性の原因やセルフケアも解説 2024年12月27日

気温は低くないのに、手や足などの身体の一部が冷えてつらい冷え性。冷え性は肩こりや腰痛、むくみなどのさまざまな不調につながりやすいため、鍼施術で改善を目指しましょう。今回は、冷え性の原因を解説しながら、

鍼施術に期待できる効果を紹介します。家庭でできるセルフケア対策も解説しているので、冷えが気になる方はぜひチェックしてください。

冷え性の主な原因

冷え性の原因はひとつではなく、さまざまなものが影響して引き起こすとされています。まずは、冷え性を引き起こす主な原因をみていきましょう。

筋肉量が少ない

筋肉はポンプのように伸縮して血液を全身に循環させ、身体を温める役割を担っています。筋肉量が少ないと末端まで血液が巡らず、手足が温まりません。冷え性の女性が多いのは、一般的に女性は男性よりも筋肉量が少ないからともいわれています。加齢のほか、運動不足も筋肉量を減らし、冷え性を引き起こす要因です。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れも、冷え性の原因にあげられます。女性ホルモンのエストロゲンは血液の循環や体温を調整する作用に関与し、バランスが崩れると血行が停滞して冷えを感じやすくなります。

特に、女性は月経や出産、閉経などの影響でホルモンバランスが乱れやすい傾向があります。

ストレスの影響

ストレスも、冷え性を引き起こす原因のひとつとされています。ストレスによってリラックスできない状態が続くと血管が収縮し、血流が滞って冷えやすくなりがちです。

また、強いストレスにさらされると自律神経のバランスが崩れやすい側面もあります。交感神経が優位になると血管の収縮が起こり、血液の流れが悪くなり冷えを招きます。

生活習慣の乱れ

昼夜逆転や朝食抜きなどの生活習慣の乱れも、冷え性の原因です。生活習慣が乱れると自律神経のはたらきが低下し、体温調節がうまく機能せずに身体が冷えやすくなります。

また、食生活が乱れて鉄分・ビタミンB群・タンパク質などが不足すると血液の酸素運搬能力が低下し血行が滞り、冷えを招きます。

不適切な服装や冷たい環境

季節にあわない薄着や身体を冷やす環境も、冷え性を引き起こします。ファッション優先で手首・足首・首などの冷えやすい部位を冷たい外気にさらすのは、冷え性を悪化させる原因です。

また、過剰な冷房や暖房にさらされて生活しているのも問題です。体温調節機能を使わない生活を続けて機能が低下し、身体の冷えやすい方が増えています。

鍼施術で冷え性の改善は期待できる？

つらい冷え性は、鍼灸院や整骨院で受けられる鍼施術で改善が見込める場合があります。ここからは、鍼施術に期待できる効果をみていきましょう。

血行が良くなる

鍼施術は特定のツボを刺激して、全身の血行を促進する効果が期待できます。血行の悪さは、身体が冷える原因のひとつです。鍼によって停滞していた血流の流れが良くなると酸素や栄養が手足の末端まで行き渡るため、冷え性の緩和につながります。

自律神経を調整する

鍼施術には、自律神経を整える効果があるといわれています。自律神経の乱れも、冷えを引き起こす要因です。鍼施術で自律神経を調整すると体温を調節する機能がうまくはたらくようになるため、冷えの改善が目指せます。

また、鍼による刺激は副交感神経と交感神経のバランスを整え、ストレス軽減や心身のリラックスにもはたらきかけます。

内臓機能を活性化させる

内臓機能の活性化も、鍼施術に期待できる効果のひとつです。内臓機能が低下すると消化や代謝が停滞し、身体が冷えることがあります。

しかし、鍼の刺激で内臓機能が活性化するとエネルギーを効率的に使えるようになり、身体の冷えが和らぐのです。

ホルモンバランスを調整する

鍼施術には、ホルモンバランスを整えるはたらきもあります。ホルモンバランスの乱れは、女性に多い冷え性を引き起こす原因です。

鍼による刺激はホルモン分泌の正常化を促し、つらい冷えを和らげるとされています。

セルフケアでできる冷え性の対策

つらい冷え性は、家庭でのセルフケアでも改善が目指せます。ここからは、セルフケアによる改善策4つを解説します。

栄養バランスを考えた食事を摂る

まずは、栄養バランスの良い食生活を心がけましょう。食事で摂ったエネルギーの8割は熱となり、身体を温めます。

身体の熱は主に筋肉で作られるため、タンパク質をしっかり摂る必要があります。そのほか、身体を温める生姜や発酵食品、にんじん・レンコンなどの根菜類も積極的に献立に取り入れましょう。冷たい飲み物を避け、温かいスープを飲むのもおすすめです。

食生活の乱れは冷えにつながりやすいため、食事は1日3食、決まった時間に摂るようにして、自律神経のバランスを整えましょう。

運動で筋肉量を増やす

日常的に運動習慣をつけて筋肉を増やすのも、冷えの改善に有効です。筋肉は熱を作り出すとともに、血液を全身に送り出すはたらきを担っています。筋肉量が増えれば身体が温まり、末端まで血液が行き届いて手足の冷えの改善が目指せるのです。

冷え性のセルフケアには無理なく継続できる、適度な運動がおすすめです。まずは、通勤の際に1駅分歩く、エスカレーターではなく階段を使うところから取り組みましょう。

入浴で身体を温める

冷えてつらいときは、お風呂で身体を温めてください。38～40度のぬるま湯で湯船につかり、15～20分かけてゆっくり時間をかけて入浴しましょう。半身浴や、温かいお湯と冷たい水に交互に浸かる温冷交代浴をするのもおすすめです。

しかし、42度以上のお湯をつかると交感神経が優位になり、血管が収縮して逆に血行が悪くなります。熱い湯は冷えにつながりやすいため、ぬるま湯での長風呂を意識しましょう。

ツボ押しマッサージを行う

ツボ押しマッサージも冷えを和らげるのに有効です。家庭でのセルフケアでもある程度の効果が期待できるため、次のツボを指で軽く刺激しましょう。

・三陰交（さんいんこう）

足首の内側のくるぶしから指4本程度上にあり、下半身の冷えにはたらきかけます。

・合谷（ごうこく）

手のひらの親指と人差し指の間にあり、冷え性を和らげます。

・関元（かんげん）

おへそから指4本分ほど下にあり、下腹部を温める効果が期待できます。

・指間穴（しかんけつ）

手の甲側、人差し指から小指までの指の股にあり、手先の冷えを緩和します。

・八風（はっぷう）

足の甲側、人差し指から小指までの指の股にあり、足の冷えを和らげます。

・湧泉（ゆうせん）

足の裏、土踏まずの斜め上にあるツボで、血行を促進して足の冷えを緩和します。

冷え性でお悩みの方はくまのみ整骨院へご相談ください

くまのみ整骨院ではマッサージや整体のほか、鍼施術にも対応しています。事前に丁寧なヒアリングを行い、無理のない施術を提供しているため、痛みが気になる方にもおすすめです。

初めての鍼施術で不安な方も、まずはお気軽にご相談ください。

まとめ

冷え性は筋肉量の減少やホルモンバランスの乱れなど、さまざまな原因で引き起こされます。身体が冷えるつらさを和らげるには、鍼施術がおすすめです。鍼施術は鍼灸サロンをはじめ、整骨院でもメニューに取り入れられています。冷えに悩んでいる方は、身近な整骨院に相談してみましょう。

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