鍼で便秘が良くなる?便秘の原因と改善方法を詳しく解説!
便秘とは、「本来、体外に出すべき便を、十分量かつ快適に排出できない状態」を指します。便秘になるとスッキリせず、お腹周りに違和感や不快感を覚えるでしょう。
一方で、「鍼施術を受ければ便秘を改善できる」という話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。今回は、鍼施術で便秘を改善できるのかどうか、便秘の秘の原因やほかの改善方法もあわせて解説していきます。
便秘の症状と原因
便秘は機能性便秘と器質性便秘の2種類に大別できます。このうち器質性便秘は、器質的な原因(腸閉塞、大腸がんなど)により大腸や小腸に通過障害が起こるものです。器質性便秘の場合には医療機関を受診する必要があり、鍼施術だけで改善することはできません。
そのため、ここでは機能性便秘について解説します。機能性便秘は3種類に分類されていますので、それぞれの原因と症状をみていきましょう。
弛緩性便秘
弛緩性便秘は、大腸の運動機能が低下して便の排出がスムーズにいかない便秘です。便を押し出す力が弱く、排出するのに時間がかかってしまいます。
主な原因は、食物繊維の摂取不足や運動不足、腹筋力の低下などです。食物繊維は野菜に多く含まれ、野菜不足が便秘の要因になっていることもあります。このタイプの便秘は、高齢者や妊婦、若い女性に多くみられます。
硬く太い便が密着して出る場合には、弛緩性便秘を疑ってみましょう。
直腸性便秘
直腸性便秘は、排便の習慣が乱れて引き起こされる便秘です。通常は便が溜まると便意を催して直腸に便が送られて排出されます。しかし、便意を催しても我慢し続けると、直腸に便が溜まっていき、排便の間隔が鈍くなります。
特に、忙しくて便意を我慢しがちな方や、排便の習慣が乱れている方に見られるタイプです。
また、直腸性便秘になると、便が直腸にとどまり、大きく硬くなりやすいため、切れ痔の原因になることもあります。
痙攣性便秘
痙攣(けいれん)性便秘は、大腸が過度に収縮することによって引き起こされる便秘です。大腸の過緊張により痙攣が起こり、便がスムーズに進まなくなります。
ストレスや過度の緊張が主な原因で、過敏性腸症候群でも同様の症状が現れることがあります。
便はウサギの糞のように小さく、硬くて丸いのが特徴です。便秘の際には、大腸の収縮にともなって、刺すような痛みを感じることもあります。
鍼施術で便秘改善することは可能?
鍼施術は、腸管の動きを円滑にする効果が期待でき、特に弛緩性便秘や痙攣性便秘において有効とされています。
鍼は自律神経を整える効果があり、これにより腸の機能をサポートすることが可能です。また、腸管の血流も改善し、消化や吸収をスムーズにする効果も期待できます。
自律神経が整うことで、腸の緊張がほぐされ、正常な腸管運動が促進されるため、便秘の軽減が見込めるでしょう。
鍼で期待できる効果については、下記の記事で詳しく解説しています。
「鍼はなぜ効くのか?期待できる効果やメカニズム、注意点を解説」
鍼施術以外で便秘を改善する方法
便秘改善の方法は鍼施術だけではありません。便秘のタイプに応じた生活習慣の見直しや食事の工夫も大切です。ここでは、便秘の種類ごとに改善方法を紹介します。
弛緩性便秘の場合
弛緩性便秘を改善するためには、生活習慣の見直しが重要です。
まず、普段から運動不足の方は、適度な運動を取り入れるのがポイントです。運動は腸の動きも活発にし、便秘の改善をサポートします。
また、水分補給も心がけましょう。体内の水分が不足していると、便が硬くなり、排出しにくくなります。喉が渇いたと感じたときは、我慢せず、こまめに水分を摂取することが大切です。
便が硬くならないようにするためには、食物繊維も意識して摂取することも必要です。食物繊維は便の水分を保持し、便を柔らかく保つだけでなく、便のかさを増やすはたらきを持っています。しかし、食物繊維が不足すると、便のかさが減り、排便に時間がかかることがあるのです。
食物繊維を含む食品には、野菜・穀物類・芋類などがあげられます。特に野菜が不足しがちな方は、意識的に摂るよう心がけましょう。
直腸性便秘の場合
直腸性便秘に悩んでいる方は、排便を我慢しないことが重要です。
忙しい日常生活を送っていると、つい排便を我慢しがちですが、これが便秘を悪化させる原因になります。排便を我慢せずに済むように、朝の準備を少し早めに始めるなど、時間に余裕を持たせる工夫をしましょう。
また、排便をする習慣が身に付いていない方もいるかもしれません。そんな方は、毎日同じ時間にトイレに行く習慣を身に付けることが効果的です。例えば、朝食後にトイレに行く習慣をつけてみましょう。毎日続けているうちに、身体が覚えて、同じ時間に便意を感じるようになります。
最初は、トイレに行っても便が出ないこともありますが、無理に息んで排便を促すのは避けましょう。息むことで、逆に便秘が悪化してしまうことがあります。最初のうちは、出なくても毎日同じ時間にトイレに行くことが大切です。
さらに、息むのが必要な場合、腹筋が弱いことが原因かもしれません。そのため、腹筋を鍛えることも便秘改善には有効です。
痙攣性便秘の場合
痙攣性便秘を緩和するには、自律神経の乱れを整える必要があります。自律神経の乱れの主な原因はストレスです。自律神経が乱れている場合、ストレスを減らすことが、自律神経を正常に戻す助けになります。
まずは、リラックスした時間を作ることが大切です。趣味を楽しんだり、ゆっくり入浴したりすることで、ストレスを軽減できます。また、適度な運動もストレスの緩和に効果的です。
ストレスを減らすことと同時に、質の高い睡眠をとることも重要です。副交感神経が優位になるように心がけることで、良い眠りが得られます。
例えば、就寝前にパソコンやスマートフォンを使わないようにしましょう。これらを使うと交感神経が活性化して、寝つきが悪くなり、睡眠の質が低下してしまいます。
さらに、毎日の生活習慣も大切です。例えば、毎朝決まった時間に起きて太陽光を浴びることや、3食きちんと食べることを心がけましょう。これらが自律神経の安定に役立ちます。
自律神経の乱れを整える方法として、ツボ押しや鍼灸も効果的です。これらは、交感神経を緩め、副交感神経を活性化させる手助けになります。リラックスできる時間を持ち、深い睡眠をとることで、ストレスを軽減し、便秘の改善が期待できます。
くまのみ整骨院でも、鍼施術をご提供しています。施術と合わせて生活習慣に関するアドバイスも行っているため、便秘に悩みがちな方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
※は鍼メニューがございません
まとめ
よくみられる便秘は、弛緩性便秘・直腸性便秘・痙攣性便秘のいずれかです。便秘に悩む方は、症状などから、どの種類の便秘なのか考え、便秘の種類にあった方法で改善を図りましょう。
鍼施術では、腸管の動きを円滑にしたり自律神経を整えたりできるため、便秘の改善が期待できます。便秘に悩む方は、鍼施術も検討してみてください。
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