変形性膝関節症は鍼で施術できる?効果やメリット、留意点を解説
変形性膝関節症を発症すると、痛みなどによって日常生活に支障が出る場合があります。悪化すると手術が必要になることもあるため、早めに対処することが大切です。
変形性膝関節症の対処法はさまざまですが、「鍼」もおすすめです。今回は、変形性膝関節症に対して鍼施術を行うメリットや、期待できる効果などについて解説します。
変形性膝関節症とは?
変形性膝関節症とは、膝関節の軟骨がすり減り、膝に痛みを感じたり水が溜まったりする病気です。初期段階では歩行時に痛みを感じる程度ですが、悪化すると階段の昇り降りが難しくなったり、じっとしていても痛みを感じたり、膝が変形して歩行困難になったりします。
変形性膝関節症を発症する主な原因は加齢です。年齢とともに膝関節の軟骨の質が落ちてすり減り、徐々に痛みを感じ始めます。
そのため、変形性膝関節症を発症するのは中高年以降であるのが一般的です。また、肥満やO脚、骨折、関節炎などが原因で発症することもあります。
変形性膝関節症は進行性の病気であり、放置すると症状が悪化するおそれがあるため、初期段階での対処が重要です。進行を防ぐには、生活習慣を見直して膝関節への負担を減らすことが求められます。
また、適度な運動も大切です。運動不足が続くと膝周辺の筋力が低下して体重を支えきれなくなったり、肥満により膝への負担が増大したりするためです。
膝の痛みにより思うように運動できない場合は、まず痛みを和らげる対策から始める必要があります。膝の痛みを抑える方法として飲み薬や湿布などがあげられますが、鍼施術を取り入れるのもひとつの方法です。
変形性膝関節症に対する鍼施術の効果
膝の痛みによって日常生活に支障が出ることもある変形性膝関節症ですが、鍼施術によって改善できる可能性があります。ここでは、変形性膝関節症に対する鍼施術の効果について解説します。
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痛みを緩和できる
先述の通り、鍼施術は変形性膝関節症による膝の痛みを緩和する効果が期待できます。鍼施術で使用する鍼はかなり細いため、痛みを感じる方は少ない傾向にあります。
変形性膝関節症の方に鍼を打つと脳内でエンドルフィンが分泌され、膝の痛みが緩和されると考えられています。エンドルフィンとは脳内で分泌される、鎮痛作用をもつ神経伝達物質です。
また、膝の痛みは炎症が原因で起こりますが、鍼施術を受けると免疫細胞である白血球が活発になって炎症を抑えるため、症状が和らぐといわれています。
関節の可動域を向上できる
変形性膝関節症を発症すると膝周りの筋肉が固くなり、曲げ伸ばしがしづらくなります。膝の動きが悪いと正座をする、階段を昇り降りするなどの日常的な動作が制限されるので、生活の質が低下するでしょう。
鍼施術を受けるとこわばった筋肉がゆるんで膝関節を動かしやすくなるため、可動域が広がり動きやすくなる可能性があります。
筋肉の緊張を緩和できる
鍼施術を受けると、こわばった筋肉の緊張がゆるみリラックスします。すると血行も促進されるため、筋肉の柔軟性が向上する効果も期待できます。
筋肉の緊張は膝の痛みや動かしにくさを招くため、鍼施術によって膝周りの筋肉の緊張がゆるむと、痛みが落ち着いたり動かしやすくなったりするでしょう。
血液循環の改善につながる
鍼施術によって血行が促進されると膝周辺の筋肉に栄養が届きやすくなるので、膝の健康維持にも役立ちます。
また、血流が改善すると炎症が落ち着いて痛みが和らぐだけでなく、周辺組織が回復しやすくなる効果も期待できます。
鍼で変形性膝関節症を施術するメリット
変形性膝関節症の対処法には運動療法や薬物療法などいくつか種類がありますが、「そのなかから鍼施術を選ぶ意味があるのか」と思う方もいるかもしれません。そこで、変形性膝関節症に対して鍼施術を行うメリットを紹介します。
身体に負担が少ない
変形性膝関節症に対して鍼施術を行う大きなメリットは、身体への負担が少ないことです。
一般的に変形性膝関節症の治療では、飲み薬や貼り薬を用いた薬物療法や手術が行われます。しかし、人によっては薬の副作用が出たり手術の痛みが残ったりと、身体に大きな負担がかかることがあります。
一方、鍼施術は身体にメスを入れることがなく、ほとんど痛みを感じることはありません。身体に負担がかかりにくいので、体力が落ちている方や高齢の方でも受けやすいのが特徴です。
副作用が起こりにくい
変形性膝関節症で薬物療法を受けた場合、何らかの副作用が出る場合があります。薬の飲み合わせや長期服用などが原因で、胃腸障害や肝機能障害といった強い副作用が現れるケースもあるようです。
また、膝関節にヒアルロン酸注入を行うこともありますが、ヒアルロン酸にアレルギー反応が出る方もいます。
鍼施術であれば上記のような副作用が出にくく、リスクを軽減できる点もメリットです。
鍼で変形性膝関節症 を施術する際の留意点
変形性膝関節症に対して鍼施術を行うにあたって、いくつか留意しておきたいことがあります。詳しくみていきましょう。
鍼施術で軟骨の形を元に戻すことはできない
鍼施術は痛みや炎症を緩和する効果が期待できますが、あくまでも対症療法であるため、すり減った軟骨を修復したり関節の変形を治したりすることはできません。
根本から改善するには鍼施術以外の治療が必要になる場合があるため、医療機関を受診して医師の判断を仰ぎましょう。
国家資格を持った鍼灸師の施術を受ける
鍼施術は、鍼灸師の国家資格を有する人だけが行えるものです。無資格者の施術は法的に禁じられており、消毒が不十分な鍼による感染症や未熟な技術による神経損傷などのトラブルが起こる危険性もあります。
必ず鍼灸師の有資格者による施術を受けるようにしましょう。
無理な運動や負荷は避ける
鍼施術は変形性膝関節症の症状を緩和する効果が期待できますが、根本的に治療できるものではありません。施術後に痛みが軽減されたとしても、膝に負担がかかる運動や動作はしないようにしましょう。
症状が和らいだ状態を維持し、進行を防止するには、無理のない範囲で動くことが重要です。
鍼で変形性膝関節症を施術する方法
鍼施術では、変形性膝関節症に対して「局所」と「全身」の2方向からアプローチします。具体的な施術内容についてみていきましょう。
局所へのアプローチ
局所へのアプローチとは、膝の痛みや動かしにくさの原因である膝周辺に鍼施術を行うことです。膝周辺のツボを鍼で刺激してこわばりをゆるめ、痛みを抑えたり可動域を広げたりします。
発症直後または腫れや炎症が強いときは膝から離れたツボを、発症から時間が経っていたり痛みが長く続いていたりする場合は膝にあるツボを直接刺激するのが基本です。
全身へのアプローチ
変形性膝関節症は、腰回りがこわばっていたり身体が歪んでバランスが崩れていたりすることで発症する場合もあります。
このようなときはマッサージと鍼を併用するなどして、全身のバランスを整え膝への負担を軽減することで、症状緩和や機能回復を目指すこともあります。
まとめ
変形性膝関節症を放置すると症状が悪化し、手術療法を選ぶしかなくなる可能性があります。膝の痛みなどの症状が現れたら、できるだけ早めに対処することが大切です。
変形性膝関節症の対処法はさまざまですが、鍼施術は身体に負担が少なく副作用も起こりにくいので、一度試してみてはいかがでしょうか。
くまのみ整骨院では、鍼施術のメニューをご用意しています。リラックスして施術を受けられる環境が整っているため、鍼が初めての方や痛みが不安な方にもおすすめです。変形性膝関節症の症状にお悩みの方は、ぜひ下記よりお問い合わせください。
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