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四十肩と五十肩の違いとは?原因や症状・痛みの改善方法

四十肩と五十肩の違いとは?原因や症状・痛みの改善方法

肩の痛みといえば、一般的に「四十肩」や「五十肩」といわれる症状があります。実は、四十肩や五十肩は医療用語ではないため、厳密な定義は存在しません。しかし、その違いについて気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、四十肩と五十肩の違いや、痛みの改善方法について解説します。

四十肩・五十肩とはどんな症状か

まずは、俗に四十肩・五十肩と呼ばれている肩の症状について、主な特徴や原因を解説します。

四十肩・五十肩の特徴

四十肩・五十肩は肩の可動域が狭まっている状態のことです。肩の関節がスムーズに動かなくなっており、肩を上げたり水平に保ったりするのが難しくなります。日常生活では、手を上げるときや洗髪時など、肩を動かすシーンで痛みを感じるのが特徴です。

四十肩・五十肩は正式な診断名ではなく、医療機関にかかったときは「肩関節周囲炎」と呼ばれます。強い痛みがなくとも、肩を動かそうとすると強張る場合は、同じく四十肩・五十肩の症状が出ているおそれがあります。

四十肩・五十肩が起こる原因

四十肩・五十肩が起こる原因は、間節滑膜(かんせつかつまく)や筋肉、腱などが加齢により変化することです。血液循環も年齢を重ねるにつれて悪化しやすくなり、四十肩・五十肩の原因となる場合があります。

四十肩・五十肩と一口にいっても、症状の出る部位は複数あり、明確な原因は解明されていないのが現状です。

明らかなのは、肩関節周辺の組織が癒着したり炎症したりしていると四十肩・五十肩の症状が表れることです。

例えば肩関節の動きをサポートする袋状の肩峰下滑液包(けんぽうかかつえきほう)や、関節を包み込んでいる関節包などの癒着が挙げられます。癒着性肩関節包炎とも呼ばれ、癒着した袋状の組織が厚みを増し、肩の可動域を狭めている状態です。

ほかにも肩前方を覆う膜や靭帯などに炎症が起こっている場合も、四十肩・五十肩の症状が表れます。

四十肩と五十肩の違いとは

肩関節周囲炎は40~50代の方に多く発症することから、四十肩・五十肩と呼ばれるようになりました。しかし、実際は60代や70代など幅広い年齢で発症しています。

一般的に40代近い年齢で異常を感じれば四十肩、50代で発症すれば五十肩と呼ばれる傾向にありますが、厳密にはどちらも同じ症状です。

もともと五十肩が主流だったものの、次第に40代での発症も増え、四十肩の呼称も広く使用されるようになりました。四十肩・五十肩それぞれで特徴的な違いはありません。

四十肩・五十肩とよく似ている症状が現れるのが腱板断裂(けんばんだんれつ)です。肩甲骨と腕の骨をつないでいる腱が断裂した状態で、四十肩・五十肩と同じく腕が上がらなくなったり痛みを感じたりします。

四十肩・五十肩と異なり、腱が断裂した状態であるため放置すると肩の機能が低下します。レントゲンやMRIによる検査を行わなければ、四十肩・五十肩だと勘違いしてしまうおそれがあるため、悪化しないよう早めに医師に相談することが大切です。

四十肩・五十肩の症状をセルフチェックしよう

自分が四十肩・五十肩ではないかと疑ったら、まずはセルフチェックをしてみましょう。

過去1か月以内に次のような症状が現れている場合には、四十肩・五十肩の疑いがあります。

・日常生活のなかで肩に激痛が走ることがある
・肩こりとは明らかに異なる痛みが肩にある
・両腕を肩より上に上げられない
・両腕を背中や頭の後ろ、腰に回せない
・反対側の肩を手で触れない
・洗髪をするのがきつい
・着替えをするのがきつい
・寝返りを打つのがきつい

なお、セルフチェックで引っかからない場合でも、肩の違和感が長引いているような場合は早めの受診をおすすめします。

四十肩・五十肩の痛みの経過

四十肩・五十肩の痛みは時間の経過により炎症期から拘縮期、さらに寛解期へと移り変わります。

では、それぞれの経過の段階について、どのような状態なのかを解説します。

炎症期

炎症期は、炎症で痛みが出始める時期のことです。腕を上げたり肩を回したりすると痛みが出ます。

四十肩・五十肩の経過のなかでも特に痛みを感じやすい時期で、人によっては激痛と感じられることもあるでしょう。

症状が進行すると、腕や肩を動かしたときだけでなく、安静時にも痛みを感じることがあります。就寝中すら痛むこともあり、かなりつらく感じられるかもしれません。

炎症期が続く期間は、個人によって開きがあります。数日で終わる方もいれば数か月程度にわたって続く方もいます。

拘縮期

拘縮期というのは、炎症が少し落ち着いてきた時期のことです。肩が拘縮しているため、可動域が狭くなり、あまり動かせません。

可動域を超えて無理に動かそうとすると痛みが出てしまいます。

しかし、痛みの程度は炎症期ほど強くはありません。安静時には肩が重いと感じることはあるものの、痛むこともなくなるため、炎症期と比べれば、つらさは幾分和らぐでしょう。

また、拘縮期が続くのは短ければ数週間程度、長ければ数か月程度です。

寛解期

寛解期は症状が回復してくる時期のことです。無理のない範囲内で少しずつ肩を動かすことで、徐々に可動域が回復し痛みも弱まっていきます。数か月程度かけて、少しずつ以前までの日常生活に戻れることが多いです。

ただし、改善を早めようとするあまり、無理に肩を動かそうとすると、炎症が再発するおそれもあるため注意しましょう。再発すると改善するのが遅くなってしまいます。

四十肩・五十肩を改善する方法

四十肩・五十肩の改善を目指す際は症状の段階を目安に検討します。四十肩・五十肩の症状は「炎症が強い」「肩の動きが悪い」の2種類に分けられます。

炎症が強い場合は、鎮痛剤の内服と注射

炎症がひどく、痛みが強いときは鎮痛剤を使用します。内服や注射を行い、痛みが和らぐまでは無理に動かさないことが大切です。痛みが気になって睡眠に支障をきたしている場合は、医師の判断で定期的な通院と注射を行います。

炎症部分を温めると痛みが和らぐ場合があります。温熱療法と呼ばれる方法で、炎症や痛みが改善されたら、次はリハビリテーションの段階へ進みます。

肩の動きが悪い場合はリハビリテーション

固くなった肩は、リハビリテーションで動きを改善していくのが一般的です。リハビリテーションは指導を受けたうえで自ら行う場合と、理学療法士などについてもらいながら訓練を受ける方法の2タイプがあります。

軽度であれば、自宅で横になった状態で肩の可動域を広げていくリハビリテーションを行います。身体の前で両手を組んだ状態で腕を上げ下げしたり肩を回したりと、指導される動作は症状によってさまざまです。

理学療法士とともにリハビリテーションを行う場合は定期的な通院が必要です。重度の場合は自宅のみではなく、通院で理学療法士の指導を受けながら肩の可動域を広げていきます。

最初は痛みで思うようにリハビリテーションできませんが、緩和ケアで痛みが治まってきたら、肩が固まらないように動かすことを意識しましょう。

長引く場合は手術も適用

リハビリを行っても症状が改善されない方は、手術が必要となる場合もあります。基本的にはリハビリテーションを続けつつも、症状に応じて関節鏡または直接切開での手術が提案されます。

関節鏡を使用すると、傷口を最小限に抑えられるのがメリットです。患部が小さければ関節鏡による手術で痛みも少なく済みますが、広範囲にわたる場合は切開したうえで縫合することとなります。

四十肩・五十肩の予防におすすめのストレッチ

四十肩・五十肩を予防するためには次のようなストレッチをするのがおすすめです。

振り子体操

1.腰くらいの高さの台に両手を置きます。
2.片手を離して下に垂らします。
3.垂らした手を振り子のようにして振りましょう。

台として使用するものは椅子やテーブルなどがちょうど良いです。手を振る回数は10~20回程度が目安ですが、痛い場合には少なくても問題ありません。

逆にもっとできそうな場合には、円を描くような動きをしてみたり、ペットボトルを持って振ってみたりもしてみましょう。

あくまで無理のない範囲で行うことが大切です。

【四つん這い】肩甲骨アップダウン体操

1.四つん這いの姿勢になって手首を肩の真下にくるようにします。
2.肘をまっすぐ伸ばしたまま肩甲骨を頭の方にゆっくりと近づけましょう。
3.同じように肘をまっすぐ伸ばしたまま肩甲骨をおしりの方にゆっくりと近づけましょう
4.2と3を5~10回程度繰り返し行います。

頭や腰などはできるだけ動かさず、肩だけ動かすようにしましょう。

2は肩をすくめるようなイメージで行い、3は背筋を伸ばすようなイメージで行うと、やりやすいです。

【座位】肩甲骨アップダウン体操

1.椅子に座って背筋を伸ばして肩や腕などの力を抜いて、両手を下の方に垂らしておきます。
2.背筋を伸ばしたまま両肩をゆっくりと上げていきましょう。
3.背筋を伸ばしたまま両肩をゆっくりと下げていきましょう。
4.2と3を5~10回程度繰り返し行います。

2のところでは、肩をすくめるイメージをしてみましょう。

3のところでは、肩甲骨をズボンのポケットにしまうようなイメージをするとやりやすいです。

四つん這いの体操と比べるとやり方は簡単ですが、負荷は座位のほうが大きくかかります。

まとめ

四十肩・五十肩は、どちらも肩がスムーズに動かなくなる症状のことです。年齢的に40~50代で悩まされる方が多いことから、四十肩または五十肩と呼ばれています。

呼び方が異なるものの、症状はどちらも同じです。基本的な改善方法として、痛みを緩和するための薬物療法や、肩の可動域を広げるためのリハビリテーションを行います。

どのように肩の可動域を広げれば良いのか分からない方は、一度くまのみ整骨院へご相談ください。自宅でのケア方法も含めて、一人ひとりに向き合った施術とアドバイスを行います。

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