血行不良が原因かも！しびれを改善するストレッチ４種 2024年1月30日

身体のしびれは血行不良をはじめ、さまざまな要因で引き起こされます。長時間の正座のあとや寒さによる一時的なしびれであれば問題ないものの、なんらかの疾患が隠れているケースもあるため、安易に放置するのも危険です。

今回はしびれの原因や特徴の解説に加え、血行不良によるしびれの対処法、予防策も紹介していきます。

気になるしびれの症状とは

しびれとは身体の感覚が部分的、もしくは完全に消失した状態をいいます。しびれの感じ方は「ジンジン」「チクチク」「ピリピリ」などさまざまで、これによって感覚が鈍くなったり、手足の動きが悪くなったりします。

この症状は時間がたてば治まるものが多く、その場合は過度な心配はいりません。ただし、頻繁に起こったり、長期間続いたりする場合は病気が隠れていることも考えられるため注意が必要です。

しびれは顔・首・肩・背中・腰・腕・足・手・手指など、身体のあらゆる場所で起こり、ときには右半身・左半身と広範囲におよぶこともあります。

しびれの原因

身体がしびれる原因には、次のいくつかが挙げられます。

・一時的な血行不良

・肩こりや首こり

・しびれをともなう疾患

それぞれ詳しくみていきましょう。

一時的な血行不良

しびれの原因の大半は血行不良で、冷感をともなうのが特徴です。たとえば、長時間正座をしたあとや手を下敷きにして寝たときに手足がしびれるのは、体重で手や足の血管が圧迫され、一時的に血の巡りが悪くなるからです。

また、身体が冷えたときや筋肉が緊張したときも血流が悪くなるため、しびれが引き起こされます。この場合は血行が回復すれば和らぐため、姿勢や環境を変えて症状がおさまるのを待ちましょう。

肩こりや首こり

肩こりや首こりも、しびれの原因のひとつです。長時間のデスクワークやストレートネックで筋肉の緊張が慢性化すると、首の頸椎が変形し、神経が圧迫されてしびれを引き起こすことがあります。

ストレートネックについては、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。

「整体で改善できる？ストレートネックの3つの対処法と予防策」

しびれをともなう疾患

しびれが長引いている場合や、原因をはっきり特定できない場合、しびれ以外に強い痛みがある、手足を動かすのが難しい、ろれつが回らない、吐き気がある場合は病気であることも十分考えられます。早めに病院を受診しましょう。

しびれをともなう代表的な疾患は、次のとおりです。

・変形性頸椎症

・脊柱管狭窄症

・腰椎すべり症

・椎間板ヘルニア

・脳梗塞・脳出血・脳腫瘍などの脳疾患

・肘部管症候群・手根管症候群   

・胸郭出口症候群

・帯状疱疹(帯状ヘルペス)

・閉塞性下肢動脈硬化症

・糖尿病性神経症

病気だけでなく、転倒や事故などで外傷性の頸椎捻挫（むち打ち症）を負ったために手足にしびれが出ることもあります。

血行不良によるしびれを感じたらすべきこと

血行不良によるしびれは、家庭での対処で改善できます。あわせて普段の生活を見直して、しびれを予防しましょう。

しびれが気になるときの対処法は、次のとおりです。

・身体を温める

・安静にする

・適度な運動をする

・日頃の姿勢を見直す

・食生活を見直す

・ストレスを溜め込まない

身体を温める

血行不良によるしびれの改善には、身体を温めるのが早道です。入浴・マッサージ・蒸しタオル・ホットパックで身体を温めて、血流を促しましょう。カイロを使う場合は、低温火傷に十分注意してください。

安静にする

しびれた部位を無理に動かすと悪化するため、激しい運動や曲げ伸ばしの動作を控えましょう。必要に応じてサポーターやコルセットを活用したり、痛みをともなう場合は湿布、塗り薬などの市販薬を使ったりするのもおすすめです。

適度な運動をする

上記で安静にすることが重要であるとお伝えしましたが、しびれを予防するためには適度に身体を動かして血行促進することが重要です。ストレッチ・筋トレ・ウォーキング・ヨガなど、軽めの運動を習慣にしましょう。運動で筋肉を増やすと体温があがるため、冷えの改善も目指せます。

日頃の姿勢を見直す

姿勢の歪みは、身体全体の血行不良を引き起こす要因です。猫背・反り腰・ストレートネックは日々の姿勢で改善し、きれいな姿勢を維持しましょう。

立つときは片側に重心を偏らせずに胸を張る、座るときは足を組まずに、椅子へ深く腰かけて背筋を伸ばすのが正しい姿勢です。スマートフォンを見るときは目の高さで持つと、うつむくのを防げます。

食生活を見直す

しびれを防ぐには、バランスのとれた食事で栄養を摂取する必要があります。特に、神経や血液造成にかかわるビタミンB群、血液循環に関与するビタミンEを積極的に摂取すると、血行不良の改善に効果的です。

ストレスを溜め込まない

ストレスも血流が悪くなる一因です。ネガティブ思考でいるとしびれが悪化しやすいとされているため、入浴・読書・カラオケ・趣味に打ち込むなど、自分にあうストレス発散法を見つけてリフレッシュしましょう。あわせて十分に休息をとり、疲れを溜め込まない生活を心がけてください。

【血行不良を改善！】しびれ対策におすすめのストレッチ4種

血行不良によるしびれには、筋肉を引き伸ばして血流を促すストレッチがおすすめです。

1.首を伸ばすストレッチ

2.寝ながらできる首のストレッチ

3.胸のストレッチ

4.かかと周りのストレッチ

道具不要で誰でも簡単にできるため、毎日の習慣にしましょう。

1.首を伸ばすストレッチ

1.足は肩幅に開き、まっすぐ立つ

2.両手を頭の後ろで組む

3.ゆっくりと前屈し、頭の重みで首を伸ばす

4.膝の間に頭を押し込むように両手で押し、20秒キープする

5.ゆっくりと戻り、同じ動作を3回繰り返す

2.寝ながらできる首のストレッチ

1.布団の上に横向きに寝て両足を前に出し、膝が90度になるように曲げる

2.両手を頭の後ろで組む

3.両手で頭を胸に引き寄せるように首の後ろを伸ばし、ゆっくり呼吸をしながら3分間キープする

3.胸のストレッチ

1.足を肩幅に開いてまっすぐ立つ

2.両腕を背中側にまわし、両手を組み合わせる

3.両腕を身体から離して斜め下に伸ばし、大きく胸を開いて20秒キープする

4.ゆっくり脱力し、腕を伸ばす動作を3回繰り返す

4.かかと周りのストレッチ

1.椅子に座り、両足の裏を床に付ける

2.かかとを床に付けたままつま先をあげる

3.次に、つま先を床に付けたままかかとをあげる

4.2～3の動作をリズミカルに繰り返す

血行不良やしびれの悩みは整骨院に相談しよう

血流の改善やしびれの悩みは、身近な整骨院に相談しましょう。プロの施術を受けることで血行不良や肩こり・首の痛みの改善が期待できます。

くまのみ整骨院では、一人ひとりの身体の悩みにあわせた施術を実施しています。骨格や筋肉を整えていく無理のない施術なので、痛みが不安な方でも安心して改善が目指せます。しびれや身体に関するお悩みは、どうぞお気軽にご相談ください。

まとめ

血行不良による身体のしびれは一過性で大きな問題はないものの、痛みや違和感が長引くと、生活がしにくくなってしまいます。改善や予防のためには身体を温めたり適度な運動をしたりすることが重要です。より効果的に改善したい場合は身近な整骨院にも相談してみましょう。