血行改善は整体が効果的？血行不良の原因と整体のメリットも解説 2024年3月29日

肩こりや冷えなどの症状があった際、「もしかしたら血行不良が原因にあるかもしれない……？」として、整体に行くことを検討している方もいるでしょう。ただ、整体で本当に血行改善が見込めるのか、心配に思っている方もいるかもしれません。

今回は、血行不良の原因、放置すると起こる症状、整体を受けて得られるメリットについて解説します。

そもそも血行不良はなぜ起こる？

そもそも血行不良はなぜ起こるのでしょうか。主な原因として、下記の理由があげられます。

・運動不足：筋力が低下し、特にふくらはぎのポンプがはたらきにくくなる

・食生活の乱れ：糖質や脂質のとりすぎにより、血糖や中性脂肪が増える

・水分不足：血液がドロドロになり、流れがゆっくりになる

・ストレス：自律神経のはたらきが乱れ、血管が収縮してしまう

 

血行不良が起きると、身体の不調につながってしまいます。その理由は、血行不良によって血液が全身に行き渡りにくくなるからです。

血液には下記の役割があります。

・酸素や栄養素を細胞へ届ける

・老廃物を排出する

・ホルモンや免疫物質を運ぶ

しかし、血行不良があるとこれらの役割を十分に果たせません。不調を起こさないためにも、血行不良を放置しないようにしましょう。

血行不良を放置するとどんな不調が起きやすい？

血行不良を放置すると、さまざまな不調が起きやすくなります。代表的な症状を下記で詳しくみていきましょう。

肩こり

血行不良の代表的な症状に肩こりがあります。肩こりは、長時間のスマートフォン利用やデスクワークによってなりやすいといわれています。

これらの作業は、うつむいた姿勢になりがちです。頭の重みを首や肩が支えるため、常に負荷がかかります。この状態が長く続くと、血行不良を起こし筋肉が固く緊張してしまうのです。

首や肩のまわりが緊張すると、筋肉のなかの血管が締めつけられ、血流が滞ります。デスクワークなどが続くと、筋肉の緊張が抜けきれない悪循環に陥り、それまで血液によって取り除かれていた老廃物が筋肉に蓄積してしまうのです。

老廃物があると、筋肉のなかで痛みを感じる物質が出てきてしまい、肩こりが起こります。肩こりを緩和するためには、筋肉の緊張を取り除き、血行を改善しなければなりません。

冷え性

血行不良は、冷え性とも大きく関連しています。

身体の中で作られた熱のエネルギーは、血液によって全身に運ばれます。しかし、血行不良によって血流が滞ると、熱エネルギーが運ばれにくくなり、身体の冷えが生じやすくなるのです。冷えの症状が続くと、下記のような不調が現れやすくなります。

・頭痛：首や肩のコリ、寒さのストレスにより起こる

・下腹部痛：内臓への血流が滞り、胃腸のはたらきが弱まる

特に胃腸の機能が弱まると、免疫力が低下してしまうおそれがあるため、日頃から身体を温めて冷やさないようにしましょう。

足のむくみ

血行不良は、足のむくみを引き起こすことがあります。

血行不良によって冷えると、血液は身体の中心部や脳などを優先して温めます。そのため、足の末端にある毛細血管まで血流が行き渡らなくなり、同時にリンパの流れも悪化してむくみが起きやすくなるのです。

また、むくんでいる状態に運動不足が重なると、足の血管に血栓（血の塊）ができることもあります。

足のむくみを予防するためには、日頃から温かくしたり筋肉をよく動かしたりして、循環が悪くならないようにしましょう。

眼精疲労

眼精疲労とは、目を酷使して起こる不調のことをいいます。目とその周辺の筋肉が緊張するため、毛細血管が締めつけられ、血行不良を起こすのです。眼精疲労には、下記のような症状があります。

・目がしょぼしょぼする

・目の奥が痛くなる

・目がかすむ

・光がまぶしく感じる

眼精疲労は、PCや本を長時間見続けると起こりやすくなる症状です。長時間同じ姿勢で物を見つめ続けると、肩や首の筋肉が緊張し、頭痛や肩こりの原因にもなります。眼精疲労を防ぐためには、下記の点に注意する必要があります。

・PCは明るい場所で使い、目とディスプレイの距離を40cm程度あける

・連続して作業するのは1時間以内にし、15分程度の休憩をとる

作業に集中しすぎて、目を酷使しないよう気をつけましょう。

血行不良を整体で改善するメリット

血行不良を改善するにあたって、整体を受けることは有効な対処法といえます。ここでは、血行不良を整体で改善するメリットを3つ紹介します。

また、整体のメリットについては下記の記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

「整体を利用するメリットとは？病院や整骨院との違いも解説」

痛みやコリを緩和できる

自律神経が乱れると、血管が収縮し血行不良になります。そのため、筋肉への血流不足から痛みやコリが生じ、老廃物が溜まってしまうのです。

整体を受けると筋肉への血流が改善し、老廃物の排出が促されます。整体では下記の施術が行われます。

・もみほぐし：コリや固くなった部位をほぐす

・リラクゼーション：心理的なリラックス状態をつくり出す

・トレーニング指導：筋肉を適度に動かして活性化させる

こうした施術により、自律神経のバランスが整い、血行が改善されるのです。その結果、老廃物が排出されて、筋肉の痛みやコリが和らいでいきます。

内臓機能を活性化できる

整体で血行不良を改善すると、内臓機能の活性化が期待できます。血行不良は、ストレスや不規則な生活習慣によって生じると考えられていますが「筋肉の固さ」や「骨格の歪み」などの影響も受けます。

筋肉や骨格の問題によって内臓が圧迫されると、血流が滞ってしまうことがあるのです。そうなると、内臓へ栄養を運んだり老廃物を排出したりする機能が弱まってしまいます。

整体を受けて筋肉の固さや骨格の歪みを調整すると、血行が改善し内臓機能が活性化されます。結果として、代謝アップや免疫力の向上につながるのです。

疲労が取れやすくなる

整体では、疲労が取れやすくなる効果も期待できます。筋肉や骨格の歪みによって姿勢が悪くなると、血行不良を招き、血流やリンパの流れにも悪影響を及ぼします。その結果、疲れやすい身体になってしまうのです。

姿勢が悪いと筋肉のはたらき方が非効率になりやすく、無駄なエネルギーを使います。

整体では、そのような身体の歪みを整える施術を受けられます。歪みを整えて血行を改善したり、リラックス効果を得たりすることで、疲労が取れやすくなるのです。

血行改善のためにできること

血行不良はさまざまな要因によって起こります。血管の病気によって、服薬や手術が必要である場合を除けば、生活習慣を見直すことで改善できます。主に、下記について意識的に取り組んでみましょう。

・こまめに水分を補給する：血液の濃度が調整され、血液がサラサラになる

・食生活を見直す：脂質・糖質を減らし動脈硬化を予防できる

・運動習慣をつける：筋肉のポンプ作用が高まる

・定期的にストレッチを取り入れる：筋肉の固さが改善する

・入浴を習慣づける：身体が芯から温まる

・ゆとりのある服を着る：血管の締めつけが減る

上記をすべて行うことが理想ですが、続けるのは大変です。まずは、どれかひとつでも意識して行い、徐々に複数の項目に取り組んでみてください。

日常生活でできる血行改善の方法は、下記の記事で詳しく解説しています。参考にしてください。

「その辛さ、もしかしたら血行不良かも…日常生活でできる改善策をご紹介！」

まとめ

血行不良はさまざまな要因によって起こり、放置すると身体の不調が起きやすくなってしまいます。生活習慣を見直すことで、自身でも改善はできるので取り組んでみましょう。

くまのみ整骨院では、血行不良の相談も承っています。お客様の身体の状態に合わせた施術を提案いたしますので、血行不良による辛い症状を緩和したい方は、ぜひご相談ください。