水滞って?症状と原因、予防策についても解説
「ずっと身体がだるい」「夕方になると足が酷くむくむ」などの症状に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。 もしかしたら、それは「水滞」になっていることが原因かもしれません。今回は、水滞の概要や症状、原因、予防方法などについて解説しますので、だるさやむくみなどの体調不良に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
そもそも水滞とは?
「水滞(すいたい)」とは、体内の水分の循環が滞り、本来身体の外に排出されるべき余分な水分が溜まってしまう状態のことです。
東洋医学では「水毒(すいどく)」とも呼ばれ、「湿邪(しつじゃ)」が原因で起こると考えられています。湿邪とは、発汗異常を起こして体内の水分バランスを乱し体調不良を招く、過剰な湿気のことです。
湿度が高い季節や体力が落ちているときなどは、湿邪による水滞が起こりやすくなります。特に梅雨の時期や寒暖差が激しい時期は、水滞の症状が悪化しやすいといわれています。
水滞に見られる症状
水滞の主な症状として、下記の3つがあります。
・手足のむくみ
・頭痛・めまい
・季節の変わり目や天候の変化による体調不良
なぜ上記のような症状が引き起こされるのか、理由を解説します。
手足のむくみ
水滞になったときに特に多くみられる症状が、手足のむくみです。水滞になると体内の余分な水分が排出されにくくなるので、身体がむくみやすくなります。
特に足首やふくらはぎなど、下半身がむくみやすいのが特徴です。足にだるさや痛みを感じたり、手の指が曲げにくくなったり、身体全体が重だるく動きにくくなったりする場合もあります。
頭痛・めまい
水滞になると内耳に余分な水分が溜まってむくみ、ふわふわしたりぐるぐるしたりするような感覚のめまいを起こす場合があります。内耳には平衡感覚を司る三半規管があるためです。
また、余分な水分で頭皮がむくみ、血管が圧迫されて頭痛がすることもあります。頭皮を押すといつもより柔らかい場合、天候不良の日に頭痛が悪化した場合は、水滞による頭痛の可能性が高いでしょう。
季節の変わり目や天候の変化で体調不良を感じやすい
季節や天候が変化したときに体調不良に陥りやすいのも、水滞体質の方の特徴です。梅雨に入ったり台風が近づいたりすると、下記のような症状が出やすくなります。
・めまいや頭痛が起こる
・全身が重だるく感じる
・鼻炎や花粉症を発症する
また、浴室などの湿気が多い場所に行く、たくさん水を飲むなどすると体調が悪くなるケースもあります。
水滞かどうか見極めるためのセルフチェック
水滞の症状が出ることはあるものの、自分が水滞体質なのかどうかがわからない方も多いでしょう。そこで、水滞体質かどうかを見極めるためのセルフチェックを紹介します。
心当たりのある項目が多い場合は未病(病気になる前の段階)なので、早めに対処しましょう。
顔や身体のむくみ
先述の通り、水滞になると体内に溜まった余分な水分が原因で顔や身体がむくみます。頻繁に下記のような状態になる場合は、水滞によってむくみが発生している可能性が高いでしょう。
・手がむくんで指が曲げにくくなったり動かしにくくなったりする
・足首やふくらはぎがむくんで靴下のゴム跡が付く
・暑い時期でも手足が冷える
・お腹の感触がタプタプしている
・舌に歯型が付いている
不定愁訴
水滞になると「不定愁訴(ふていしゅうそ)」という、原因不明の体調不調が続く場合もあります。検査を受けてもこれといった異常が出ないのに下記のような症状が出ている場合は、水滞が原因かもしれません。
・日中にあまりトイレに行かない
・水分摂取量が多いのにトイレに行く回数が少ない
・しっかり睡眠を取っているつもりなのに起床したときに身体のだるさを感じる
・よくお腹を壊す
・天気が悪いと体調も悪くなる
・飲酒した翌日に顔がむくむ
水滞になる主な原因
水滞体質を改善するには、水滞になった原因を取り除くことが重要です。ここでは水滞体質になる主な原因を紹介しますので、該当するものがないかどうかをチェックしてみましょう。
過剰な水分摂取
水分やアルコールを摂り過ぎると排出が間に合わなくなり、水滞になりやすくなります。特に一度に大量の水分を摂るとむくみやすくなるので、少しずつこまめに摂取することを心がけましょう。
内臓機能の低下や自律神経の乱れ
胃腸や腎臓、小腸などが弱って機能が落ちると、水分が代謝されにくくなって体内に溜まるため、水滞が引き起こされます。
また、内臓のはたらきは自律神経によってコントロールされているので、自律神経のバランスの乱れも水滞につながります。
不適切な食習慣
糖分や油分が多い食べ物は水分を溜め込む性質があるので、スイーツや揚げ物などを食べ過ぎると水滞になる場合があります。
また、健康のためにスイーツの間食を控えてナッツに置き換えている方もいると思いますが、ナッツも油分が多い食べ物です。水滞になっているときは、ナッツも食べ過ぎないようにしましょう。
水滞を予防するための方法
水滞体質になってしまってから改善するのは時間がかかるので、そもそも水滞体質にならないようにすることが大切です。ここでは水滞体質になるのを防ぐ方法を紹介します。
筋肉をつける
筋肉には余分な水分を押し出したり、代謝を上げて血の巡りを良くしたりする役割があります。そのため、筋力が落ちると水滞になりやすくなります。水滞を予防したいときは筋肉をつけることを意識しましょう。
また、ストレスが溜まると自律神経が乱れやすくなり、水滞につながります。しっかりと身体を動かすとストレスが発散されて自律神経が乱れにくくなるため、軽い筋力トレーニングやウォーキング、ストレッチなどを始めてみましょう。
食生活を見直す
食生活を見直すことも、水滞の予防に欠かせません。まずは水分やアルコールを摂り過ぎないようにすることから始めましょう。水分を溜め込みやすい糖分や油分が多い食べ物も、できるだけ避けることが大切です。
また、胃腸の調子が悪いと水分が溜まりやすくなるので、温かい食事や飲み物を摂って胃腸を整えましょう。豆類や根菜類、ネギ、ショウガなど、消化や水分の代謝を促したり身体を温めたりする効果が期待できる食材を取り入れるのもおすすめです。
生活習慣を整える
水分が溜まりやすい生活習慣を変えることも、水滞の予防に役立ちます。特に下記のような習慣を身に付けることを心がけましょう。
・日中は適度にトイレに行って水分を排出する
・適度に運動して血行を良くする
・質の良い睡眠を取ってストレスを減らす
・筋肉をつけて基礎体温が36.5℃に近づくようにする
・寒い時期はお腹や腰にカイロを貼る、レッグウォーマーやアームウォーマーを活用するなどして冷えないようにする
まとめ
身体のむくみやだるさが続くのは、水滞が原因かもしれません。今回解説した内容に心当たりがある場合は、筋力を付けたり、食生活を変えたりして体内の余分な水分の排出を促しましょう。
くまのみ整骨院では、水滞が原因の体調不良をはじめ、さまざまな身体の悩みの緩和をサポートしています。疲れを和らげるための施術を行うだけでなく、お客様自身でもセルフケアできるよう、生活習慣に関するアドバイスも行っているのが特徴です。
原因不明のむくみやめまい、頭痛、天気が悪いときの体調不良など、水滞と思われる症状にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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