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オーバーユースとは?原因や起こりうる障害、対処法を解説

オーバーユースとは?原因や起こりうる障害、対処法を解説

「最近、練習後に関節や筋肉が痛むことが増えた」「思うようにパフォーマンスが出ない」——そんな悩みを抱えていませんか?スポーツを続ける中で、ふと目にした「オーバーユース(使い過ぎ)」という言葉。実はそれが、あなたの不調の原因かもしれません。

オーバーユースは、たとえ軽い負荷でも、繰り返しの動作によって身体に負担が蓄積され、痛みやパフォーマンス低下を引き起こすことがあります。

今回は、そんなオーバーユースの原因や代表的な障害、対処法について、スポーツをする方の目線でわかりやすく解説します。

オーバーユースとは?

オーバーユースとは、同じ動作の繰り返しや過度な使用により、筋肉・腱・骨などの組織に慢性的なダメージが蓄積する状態を指します。

一回ごとの負荷は小さくても、練習や競技を重ねることで負担が積み重なり、やがて痛みや障害として現れることがあるのです。

例えば、投球やランニング、ジャンプといった動作を繰り返すと、特定の部位に負荷がかかりやすくなります。その結果、自覚がないままにオーバーユース障害を引き起こしてしまうこともあります。

また、オーバーユースはスポーツに限らず、仕事や日常の動作でも起こり得ます。激しい運動をしていないにもかかわらず痛みが出る場合でも、実はこの「使い過ぎ」が原因になっていることがあるのです。

オーバーユースの主な原因

オーバーユースはひとつの要因だけで起こるのではなく、いくつかの要素が重なり合って発症することが多いのが特徴です。

ここでは、代表的な原因を解説します。

トレーニング量や強度の増加

オーバーユースの最も一般的な原因は、運動量や強度の急激な増加です。

筋肉や関節に過度なストレスがかかると、組織は回復する前に次の負荷を受けてしまい、微細な損傷が積み重なって炎症や痛みを引き起こします。

特に、競技や練習のスケジュールがハードな場合や、自分で負荷をコントロールできない環境ではリスクが高まります。

また、成長期の子どもの場合、筋肉や腱の耐久力が不足しているためオーバーユースが起こりやすいとされています。

フォームや姿勢の癖

運動のフォームや日常の姿勢に癖があると、特定の部位に負荷が集中してしまいます。

例えばランニングで着地の仕方が偏っていると膝や足首に大きな負担がかかり、筋肉や腱の炎症につながることがあります。

また、効率的でない身体の使い方を続けることも問題です。誤ったフォームでのトレーニングや、身体に合わないシューズ・器具の使用は、不自然な負荷を生み出し、オーバーユースのリスクを高める要因となります。

メンテナンスの不足

トレーニングや日常動作で身体に負荷をかけたあとは、本来であれば休息やケアによって回復の時間を確保する必要があります。

しかし、十分な睡眠やストレッチ、アイシングなどを行わずに次の運動を繰り返すと、ダメージが修復されないまま蓄積されてしまいます。

さらに、柔軟性の低下や疲労の蓄積も、オーバーユースを助長する大きな要因です。

定期的な身体のメンテナンスを怠ってしまうと、痛みや炎症が慢性化しやすくなるため注意が必要です。

オーバーユースで起こりうる障害

オーバーユースは単なる疲労にとどまらず、特定の部位に繰り返し負担をかけ続けることで、さまざまなスポーツ障害を引き起こす可能性があります。

ここでは、代表的な障害を紹介します。

野球肘

野球肘は、投球動作などで肘に繰り返し負荷がかかることによって起こる障害で、医学的には「上腕骨内側上顆炎」と呼ばれます。

肘の内側に痛みが出やすく、特に成長期の選手に多く見られます。症状が進行すると投球動作が困難になり、長期の治療や休養が必要になる場合もあります。

関連記事:【野球肘】整骨院の施術で改善できる?野球肘の原因や改善方法を紹介

テニス肘

テニス肘は、物をつかんで持ち上げたり手首を反らしたりする動作で肘の外側から前腕にかけて痛みが出る障害で、「上腕骨外側上顆炎」と呼ばれます。

テニスだけでなく、パソコン作業や重い物の持ち運びなど、日常生活の中でも発症することがあります。

筋肉や腱の微細な損傷が原因で炎症を起こし、慢性化すると長引くことが多いため、早期の対応が大切です。

関連記事:テニス肘を放置するとどうなる?原因や予防法を解説

シンスプリント

シンスプリントは「脛骨過労性骨膜炎」とも呼ばれ、ランニングやジャンプ動作の繰り返しによってすねの内側に痛みが出る障害です。

不適切なランニングフォームや練習量の急増、足に負担がかかりやすいシューズなどが要因になります。

初期であれば安静やストレッチで改善することも多いですが、放置すると疲労骨折に進行する可能性もあります。

関連記事:シンスプリントとは?症状、原因、対処法を解説

疲労骨折

疲労骨折は、一度に強い力が加わるわけではなく、小さな負荷が繰り返されることで骨に微細なひびが入り、最終的に骨折へとつながる障害です。

激しいトレーニング、筋力や柔軟性の不足、休養不足などが主な原因です。

初期の段階では違和感や軽い痛み程度ですが、進行すると通常の骨折と同じように強い痛みや運動制限を伴うようになります。

腱鞘炎・ばね指

腱鞘炎やばね指は、手や指の使い過ぎによって腱や腱鞘に炎症が起こる障害です。ばね指では、指が屈曲した状態でロックされ、動かすと「カクッ」と弾かれるような感覚が出ます。

これは屈筋腱が炎症で肥厚し、腱鞘をスムーズに通れなくなることで起こります。スポーツだけでなく、長時間のパソコン作業やスマートフォン操作でも発症することがあります。

関連記事:

腱鞘炎になる原因は?症状や対処法も解説

ばね指とは?症状や原因、自分でできる対処法から治療方法まで解説

ランナー膝

ランナー膝は「腸脛靭帯炎」と呼ばれ、膝の外側に痛みが出る障害です。

特にランニングや自転車競技など、膝の曲げ伸ばしを繰り返す動作で発症しやすく、下肢のねじれや体重のかけ方が要因となります。

初期には走行中や階段の昇降で痛みが出る程度ですが、悪化すると安静時でも痛みを感じるようになります。

ジャンパー膝

ジャンパー膝は、バスケットボールやバレーボールなどジャンプ動作を多く行う競技で起こりやすい障害です。

医学的には「膝蓋腱炎」と呼ばれ、膝を伸ばす役割を持つ大腿四頭筋腱や膝蓋腱に繰り返し負担がかかることで炎症が生じます。

膝蓋骨の下あたりに痛みが出るのが特徴で、放置すると慢性化する可能性があります。

オスグッド・シュラッター病

オスグッド・シュラッター病は、成長期の小中学生、特に男子に多く見られる膝の障害です。

膝蓋骨(膝のお皿)の下にある脛骨粗面と呼ばれる部分に、ジャンプやダッシュなどの繰り返し動作による牽引力が加わることで炎症が起こり、痛みや腫れを引き起こします。

運動量に対して成長が追いつかないことで発症しやすく、休養やストレッチが治療の基本となります。

オーバーユースが考えられる場合の対処法

オーバーユースによる痛みや不調に対して、アイシングや痛み止めは一時的な緩和にすぎません。本質的な改善のためには、休養や生活習慣の見直し、適切なケアが欠かせません。

ここでは代表的な対処法を紹介します。

安静にする

まず大切なのは、患部をしっかり休ませることです。過剰に使い続けた部位を安静に保つことで、炎症が落ち着き、痛みも徐々に軽減していきます。

必要に応じてサポーターやテーピングを活用すると、無意識の動きを制御でき、安静を保ちやすくなります。

完治を急がず、十分な回復の時間を確保することが再発防止にもつながります。

良くない癖や環境を改善する

オーバーユースは身体の使い方や環境の影響を強く受けます。正しいフォームを学び、効率的な動作を身につけることは再発予防に欠かせません。

また、シューズやラケットなどの道具が身体や競技特性に合っていない場合、不自然な負荷がかかりやすくなります。

自分の体格や運動内容に適した用具を選ぶことで、関節や筋肉へのストレスを軽減することができます。

ストレッチや筋肉トレーニングをする

運動後のストレッチやケアを習慣化することで、筋肉の柔軟性を保ち、回復を促すことができます。特に下肢や体幹を中心に、使った部位をしっかり伸ばすことが重要です。

さらに、インナーマッスルを強化することで関節や骨格を安定させ、特定の部位への負担を分散させることが可能になります。

筋力トレーニングと柔軟性の維持をバランス良く行うことで、オーバーユースのリスクを軽減できます。

まとめ

オーバーユースは、同じ動作の繰り返しや特定の部位の使い過ぎによって起こる障害です。原因を理解し、適切な休養やフォーム改善、身体のメンテナンスを心がけることで予防と改善が可能になります。痛みを軽視せず、早めの対応で身体を守っていきましょう。

また、くまのみ整骨院ではお客様一人ひとりの状態に合わせて最適な施術を行い、セルフケアのためのストレッチや生活習慣のアドバイスも行っています。

「スポーツ中の違和感が続いている」「練習後の痛みが気になる」という方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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